台風直撃 - 2002年07月11日(木) 台風の被害をモロに受けてしまった南部町は、50年ぶりという 大水害に見舞われた。岐阜ほどではないが、南部町がTVの 全国ニュースに出ていたのを見た人もいるだろう。 朝早くりんご畑を一通り見てまわったが、幸いうちは被害なし。 というのも、うちは4年前の大雨ですでに何ヶ所か崩れてしまったので これ以上崩れようがないだけだが。 ここの地区は南部町の中でも高台にあり、かといって急斜面に近いわけでも ないので、強風が吹かない限り民家への被害はない。 地元消防団の一員である僕は他の団員と共に隣の地区の救援に出動。 この辺りは馬渕川(まべちがわ)の支流で幅6m程。コンクリート製の橋が かかっているが、ここが大雨の時によく氾濫する。到着した時にはすでに 水位がかなり上がっていたが、あっという間に川が溢れてしまった。 この橋のまん前には、うちにりんごの手伝いに来るおばちゃんの家がある。 ここに浸水させてなるものかと土嚢を積むが、もうそれも時間の問題 だった。畳をはがし家財道具を運び終える頃には、床上浸水となって しまった。なんともやりきれない思いでその現場をあとにした。 間もなく駅前地区からの救援要請。下水道が逆流したためポンプ車で水を 汲み今にも溢れそうな馬渕川に放水。2時間程続けたが、汲み出す量より 溢れてくる量の方がはるかに多いために作業を断念。もっと高性能な ポンプ車を持ってくるらしい。 帰る途中改めて町中を見ながら走るが、いたるところが水没したり浸水 している。もちろんこんな光景は見たことがない。 うちの地区も、山の奥のほうはさすがに崖崩れが数ヶ所あったらしく、 復旧作業を少し手伝ってから夕方頃に戻ってきた。 町全体の被害はどれくらいになるんだろう。けがや行方不明という情報は 南部町では今のところないが、このまま何もないことをとにかく祈る。 ...
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