KENの日記
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2018年03月30日(金) BSプレミアムシアター

3月26日のBSプレミアムシアターではヨーロッパとアメリカの二つの演奏会が放送されました。大変興味深い番組だったので記録しておきます。二つの演奏会とは演奏会は以下の通りでした。

◇ダニエレ・ガッティ指揮 ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団演奏会
ブルッフ作曲 バイオリン協奏曲 第1番 ト短調
マーラー作曲 交響曲 第1番 ニ長調「巨人」
バイオリン:ジャニーヌ・ヤンセン
管弦楽:ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団
指 揮:ダニエレ・ガッティ
収 録:2018年1月11日 コンセルトヘボウ(アムステルダム)

◇フランツ・ウェルザー・メスト指揮 クリーブランド管弦楽団演奏会

ブラームス作曲 ピアノ協奏曲 第1番 ニ短調 作品15
ブラームス作曲 ハイドンの主題による変奏曲 作品56a
ブラームス作曲 悲劇的序曲 作品81
ブラームス作曲 ピアノ協奏曲 第2番 変ロ長調 作品83
ピアノ:イエフィム・ブロンフマン
管弦楽:クリーブランド管弦楽団
指 揮:フランツ・ウェルザー・メスト
収 録:2015年2月19日〜21日 セヴェランス・ホール(クリーブランド)

なぜこの二つの演奏会が並べられたか。ガッティ指揮のコンセルトヘボウの最近の演奏会とメスト指揮のブラームス演奏会でこちらは2015年の録音です。曲目もブルッフ・マーラーとブラームス。指揮者もガッティとメストだと対照的な演奏になることが想定されます。ガッティの「しなやかさ」とメストの「几帳面・硬さ」は予想通りでした。しかしこの番組はコンサートよりも「コンサートホール」に焦点をあてたものであったと思われます。

主役はアムステルダムの「コンセルトヘボウ」とクリーブランドの「セヴェランスホール」だったと思います。この二つのコンサートホールはヨーロッパとアメリカを代表する名ホールとして有名です。

コンセルトヘボウはロイヤルコンセルトヘボウ管弦楽団の本拠地で1881年に建設されました。指揮者ソリストが階段を降りて舞台に登場する形式になっています。マーラーも何度か式台に立ったという歴史あるコンサートホールです。音響が良いことで知られています。ウィーン楽友協会ホールと並んでヨーロッパではベストを争うコンサートホールと言われています。

セヴェランスホールはクリーブランド管弦楽団の本拠地で1931年に完成しました。こちらはセヴェランスという大富豪が亡くなった奥様の追悼記念に建てたものだそうです。こちらも音響が素晴らしいことで知られています。1958年に「セル」の要望を入れて音響改善の大工事が実施されたとのこと。

コンセルトヘボウ楽団もクリーブランドも本拠地における演奏会ですので、ホールの音響を十分生かした「こなれた」音がしていたと思います。ウィーンフィルもそうですが音響の良いコンサートホールを本拠地にしていると楽団はそれぞれ特色ある素晴らしい音がするようになると思われます。




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