KENの日記
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2018年01月21日(日) ジョルダン・梶本大進のメンデルスゾーン

NHK教育テレビで昨年来日したウィーン交響楽団の演奏会模様を聞きました。時々テレビから離れることがありましたが、興味深い音楽だったので結構引きこまれました。演奏内容は下記のの通りです。


メンデルスゾーン:ヴァイオリン協奏曲 ホ短調 作品64 (ヴァイオリン:樫本大進)
マーラー:交響曲 第1番「巨人」ニ長調
演奏:ウィーン交響楽団
指揮:フィリップ・ジョルダン
2017年12月1日(金)、サントリーホールで収録

まず梶本大進のソロが素晴らしかったです。ベルリンフィルでのコンサートマスターの仕事が大変役立っているように思われました。ソリストとしてオーケストラとの距離感が非常に心地よく保たれていました。ソリストの人柄とか音楽性が非常に明るく・前向きなので自然に音楽が温かくなるようです。

ウィーン交響楽団の伴奏も「これもウィーン風」なのだと思わせる独特の雰囲気があります。ウィーンフィルに比べるとどこか朴訥とした華やかさに乏しい音色ですが、それをあえて伝統とすることによって魅力的な音楽になっていると思いました。マーラーも鋭さには欠けますが不思議な「本場感」があって興味深かったです。

メンデルスゾーンもマーラーも指揮の「フィリップ・ジョルダン」とオーケストラ・ソリストとの相性の良さを示していると思いました。二世指揮者(父はアルミン・ジョルダン)の良い面として「育ちの良さ」がありますが、フィリップ・ジョルダンはそれを十分に生かしていると思いました。

フィリップ・ジョルダンは2020年からウィーン国立歌劇場の音楽監督に就任することが決まっています。このポストは「メスト」が辞めてから空席だったようですが、ジョルダンに白羽の矢が立ちました。今年ベルリンフィルシェフに就任する「ペトレンコ」と共に音楽界にどんな新風を吹き込むのか興味津々です。




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