| 2015年04月29日(水) |
遍路一日目(第1番霊山寺から第7番十楽寺まで) |
○「1番霊山寺」次札所まで1.4Km ○「寄道ドイツ館」往復1.5Km ○「2番極楽寺」次札所まで2.6Km ○「3番金泉寺」次札所まで5.0Km ○「4番大日寺」次札所まで2.0Km ○「5番地蔵寺」次札所まで5.3Km ○「6番安楽寺」次札所まで1.2Km ○「7番十楽寺」安楽寺へ戻り1.2Km
歩行距離:20.1Km、歩数:36,433歩 宿泊:安楽寺宿坊
昨日の夜10時新宿駅西口のバスターミナル発の夜行バスで徳島に移動しました。徳島のバス会社の「海部観光」が運行するデラックスな夜行バスを利用しました。乗客一人一人に個室のついた「超」デラックスタイプではないのですが、3列座席ですから隣人とのアームレスト争いの懸念はありません。座席間隔も広く運行中は各座席にカーテンが降ろされるので殆ど個室感覚です。
偶然かも知れませんが感心したのは「乗客」のマナーの良さです。乗り合わせた乗客は物音を全くたてませんでした。鼾も、寝言も、歯軋りも無し。耳に入ってくるのはバスのエンジン音とタイヤの音だけです。携帯呼び出しも無し。これはスマートフォンが普及したせいでしょうか。朝までしっかり眠れました。
乗務員のサービスにも大変感心しました。乗務員は二人はあたりまえですがその気配りには驚きました。私の席は運転手の直ぐ後ろでしたが、運転手と控え運転手が声を殺して小さな声で話し合っている様子がわかります。運転は非常に上手でアクセルとブレーキの使い方に細心の工夫していることがわかりました。スピードの変化・カーブの曲がりなどについて乗客への影響を最小限に抑えていることが分かりました。
途中二カ所のサービスエリアで休憩がありました。深夜のサービスエリアは長距離トラックと夜行バスで賑わっています。ほぼ定刻の朝6時過ぎに徳島駅前の「海部観光駐車場」に到着しました。ここは朝からシャワーが使えます。ここでは歯を磨くだけにしました。JR徳島駅はその駐車場から直ぐ近くでした。徳島駅からは高特線各駅停車で「板東駅」まで移送します。連休の始まりなので遍路客で混んでいると思ったらそうでもありませんでした。そういえば夜行バスでも「遍路」と思われる乗客はいませんでした。
JR板東駅に着いたのは7時過ぎですが小雨がぱらつき始めていました。でも菅笠を付けるだけでOK程度の振りでした。この雨は午前中には止み午後からは少し蒸し暑くなりました。板東駅から程近い第一番札所の霊山寺は予想外にお遍路さんは少なかったです。連休には団体客が押し寄せるという情報をネットで調べてあったので少し拍子抜けでした。団体客が多いと納経しもらうのに時間がかかるので、少し余裕を持った遍路計画を立てていたのですが、納経で待たされることは殆どありませんでした。一番の霊山寺から二番の極楽寺に向かう途中で朝の散歩をしている地元のおじさんと世間話をしたところ、このおじさんから徳島市に関する多くの情報を教えてもらうことができました。このおじさんの話を以下に記載しておきます。
�‘租腑疋ぅ朕夕�容所跡。おじさんのすすめもあって「ドイツ人捕虜収容所跡」と「第九記念館」を外から見学してきました。ベートーベンの指揮しているブロンズ像が立派でした。徳島の人達がドイツ人捕虜に対して非常に暖かく接したのでドイツ人捕虜も心を開いて親しい住民と捕虜の良い関係ができあがっていたようです。それがドイツ人捕虜楽団によるベートーベン第九の演奏に繋がったとのことでした。
��徳島では特有のサトウキビが生産されていて、そのサトウキビから「和三盆」(わさんぼう)という砂糖がが作られている。遍路道沿いにこの和三盆の工場があると話してくれました。実際にありました。また第4番札所「大日寺」の手前の「愛染院」という小ぎれいな寺で接待を受けたのですが、そこのコーヒー用の砂糖が和三盆でした。庵を管理されている女性が「和三盆」だと教えてくました。普通の砂糖より高価なのだそうですが、遠くから来る遍路への接待にわざわざ「和三盆」を置いているとのこと。このような気配りのあるお接待には感動します。
�F租腓蓮嵳�」の産地でもある。藍に関するおもしろい場所も遍路沿いにあるとのこと。ありました。
�ぁ峪彰�男と阿波女」ということばがあるとのこと。讃岐は雨が少なく平地も少ないことから嘗ては讃岐の男が阿波に出稼ぎに来ていた一生懸命働いたので、讃岐の男は働き者という評判ができたようです。阿波女は阿波踊りを見ればわかるとおり美人が多いということらしいです。
今日は第一番から第7番までの札所を参拝しました。小さい声ではありますが般若心経を本堂と大師堂で唱えました。般若心経に慣れている方が大きな声で唱えている時に便乗して一緒に唱えると調子が分かってきます。
今日の宿は「第6番安楽寺の宿望」です。寺の方の話では29人も宿泊でいつもよりは少ないとのことでした。外国人9人の団体が入っているとのこと。夕ご飯の時に隣になったので、少し話を聞いてみました。国籍はバラバラのようでした。ベルギー、ドイツ、ウクライナ等々。何が共通なのか聞いてみたら「ベルギー語」を話すことだそうです。不思議な団体でした。彼ら休暇を利用して日本にやってきたとのこと。長崎、広島、徳島(遍路)、京都、高山、白川郷、東京を観光するのだそうです。
夕食後の「安楽寺」の「夜のお勤め」に参加させていただきました。宿坊に泊まるからには修行として「お勤め」をすることが重要な行事となります。この「お勤め」が大したものでした。まず「お勤め前」の準備があります。筆記用具のある部屋で「納札」に住所・名前など必要事項を記入します。次に供養したい人の名前を短冊に書いてこれを「楠木の枝」に結びます。更に木札に「願い事」を書きます。これと準備された蝋燭が立てられたコップを持参して「お勤め」が始まりました。
まず本堂でお参りです。住職の声に合わせて「般若心経」を唱え、その後に薬師如来の真言、弘法大師の宝号を唱えます。この場所を移すのですが、本堂の横の部屋には人工の川が流れています。ここに先ほどの「蝋燭の立っているコップ」を流します。もちろん蝋燭に火を付けて。ゆらゆら流れる蝋燭の火は幻想的です。先ほどの「供養したい人の札を付けた楠木の枝は川に作られた小さな島に指します。この「楠木の習慣」はこの地方の独特のもののようです。先祖供養の一種です。そして願い事を書いた木札は火が灯されている「護摩檀」で燃やされます。このあと阿弥陀如来の周りの「南無阿弥陀物」と唱えながら3周回って終了でした。何だかテーマパークに行ったような印象でした。外国人の方々も分からないなりに興味を持って参加していました。この宿坊では女性遍路の南さん、桑島さん、大阪から来ている先達の「浜口さん」と一緒でした。
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