先月から料金部門が私の管理となったので、連日料金トラブルの処理があります。
前にも書きましたが、電話料金が払えなくなると日本と同じように通話停止になります。通話停止になるとお客様も困るので、なんとかして通話停止を解除してもらおうと考えるお客様がでてきます。
まず「お金がないのでの料金を免除してくれ」というもの。手紙、電話そして直接訪問をしてきます。それも会社の会長の所にです。そうすると会長から何とかならないかという検討依頼が来ます。でもなんともなりません。
既に何人ものお客様と対応しましたが、本当に金がなく且つ非常に善良な人達なのです。善良でお金がなくそして計画性がないのです。スリランカの人達を見ていると本当にそういう人が多いと思います。(言葉は悪いですが)いわゆる「その日暮らし」。しかし、一年中暖かで野外でも暮らせる国なので備えが必要かというとそうでもないのです。
そして、何とか「ツテ」を探します。いわく「通信大臣の友人だ」「会長の知り合いだ」とか、この前は「大臣の妹だ」という電話を受けました。この手の話は本物・偽者がありますが本物が性質がわるいです。
でもスリランカでは「直訴」の習慣は根深いです。政府組織、そして嘗て政府組織だった我社も、本省・本社の権限が強く、時にルールを越えた決定もなされます。また末端組織の非効率そして偶には腐敗もあるのです。
この仕事は本当に難しいです。でも日本人に任せたのは、「是々非々」をはっきりさせようという意図だとおもうので、しっかり考えようと思っています。でも、数字や金と付き合うより、お客様と付き合う方がずっと面白いです。
|