今日LTTE(タミール人反政府組織)が正式に「和平交渉中断」と「東京援助国会議欠席」を決定しました。
「和平交渉」はこれまで6回行われました。タイのバンコクなどを会場に行われたのですが、その成果が芳しくなかったのです。また「東京援助国会議」は日本とノルウェーが共同開催する形で9日・10日に東京で開かれることになっていました。一方の当事者が欠席するようでは会議は成功するはずがありません。
これまでも何回もここの書きましたが本当に残念です。それは国民の想像力・思考力の問題だと思います。「他人の痛みがどれだけ実感できるのか」ということです。敬虔な仏教徒の多いこのスリランカでこうなるとは・・・。
(近況) 5月中旬から会社の組織変更があり、私の仕事の範囲が広がりました。これが問題。追加になった業務とは「電話料金の請求・回収」なのです。日本での経験でもこれは大変苦労する業務でした。料金を払わない人(払えない人)に督促したり、通話停止したり、貸し倒れ処理したり・・・。
そうした通常の業務に加えて厄介なことがあるのです。それは、スリランカは「人脈やらコネやら」が幅を利かす国なので、そうした人達を通しての要求が非常に多いのです。
いわく「SLTの幹部職員の友達だが、なんとか通話停止を解除してもらえないか」、「通信大臣の家族なんだがなんとか早く電話をつけてもらえないか」とか日に何通も手紙を貰うし、電話問い合わせの量といったらとんでもないものです。私の秘書には迷惑をかけています。
電話局の方ではそうした要望が来るとつい上部組織に下駄を預けることになります。電話局から要望を受け取った本社はというと、本社権限でルールを曲げて要望を受け入れを決めます。電話局はというとますます、「複雑な案件は本社へ」という無責任体質になっていきます。
私はこの国で選挙権もないので、国会議員や官庁の役人・SLTの幹部職員に媚へつらうこともないので、是々非々で事を進めています。とにかく第一線のサービスを任されている電話局が責任をもって対処することが決めてです。更に本社は電話局の人達の決断の梯子をはずすことにならないようにします。
少しずつでもいいから改善していきたいと思っています。
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