スリランカの内戦終結を確実にするための援助国会議が、来月の9日・10日東京で開かれます。これは日本政府とノルウェー政府の共同主催になるようです。
ノルウェーは随分前から停戦の橋渡しをしてきた関係で、日本政府はスリランカへの最大の援助国であることからこの役を買って出たのです。今週ノルウェー首相が日本を訪問し最後の調整をしているはずです。ところが、内戦の一方の当事者「LTTE」はこの会議をボイコットする姿勢を崩していません。そろそろ時間切れのようです。
スリランカの野党勢力(大統領も野党)は政府への批判を強めたり、LTTE批判を始めています。コロンボの雰囲気は決して良好ではないです。「内戦終結、は無理で武力で制圧しない限り解決しない」といる強行意見が目立ち始めました。
LTTE側の要求は、「北部・東部地域の復興のために、一時的に憲法の枠を超えて、自治権を与えて欲しいというものでなのです。」 つまり現スリランカ政府の指導下では復興が進まない、援助国からの援助も機能しない。暫定的にLTTEが財政を握り、自ら統治を行っていくという提案なのです。これは北部・東部の復興の遅れに対するLTTE側の解決さくなのです。
このLTTE側の要求には国内の批判が高まっています。これが永続化すると国家の分割になりかねないからです。この対応をめぐって最後の駆け引きが続きます。
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