今日上野の東京国立博物館へ国宝展を見に行ってきました。皇太子ご成婚を記念して昨秋建設された「平成館」での展示で、平成館に行くのは今日が最初でした。上野の博物館では法隆寺館が完成したので昨年行ってきました。今回の展覧会では会津の「勝常寺」の薬師如来・両脇侍像が出品されているのでこれをメインに見に行きました。
勝常寺は仙台に住んでいた頃に一回訪れたことがあり、訪れる人も少ないようで静かな田舎のお寺でしたが、案内された蔵にはすばらしい平安仏が多数保存されていました。中でも「薬師如来・両脇侍」と「十一面観音立像」は「なぜこんなところにこれが?」という感じの傑出した仏像でした。今回は、狭い蔵ではなく立派な展示室であったので一層すばらしい作品だなと感じられました。
その他たくさんすばらしい物がありましたが、特に「鳥獣人物戯画巻」を間近に見ることができ、その「線」の大胆さ・柔らかさには驚きました。雨の土曜日の午前中ならば空いているのではないかと考えていったのですが、相当混んでいました。考えることは皆同じなのですね。
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