何かの理由で、生死の境を彷徨っている時に、
「今僕が死んだら、結婚の約束をしたアイツはどうなるんだよ!」とか
「今オレが死んだら、愛するカミさんと子供が路頭に迷うじゃないか!」とか
死ぬに死に切れない理由が有ったとしたら、人はなんとかして生きようと
するわけで、そういう精神的なものが現実の生き死ににも多分に影響する
のだと思うのです。
でも僕の場合、そんな彼女も嫁も子供もいないし、自分がいなくなったら
どうしようもなくなる仕事を持っているわけでもないし、生死の境を彷徨
ったとしても、生きなきゃいけない!という強い意志をもちにくいのです。
そこで、僕は考えたのです。
どうしても”死ねない”という意志が持てる様な状態を作らないといけない
のではないのかと。生きなければいけないワケを持たないといけないのでは
と。
・・・こうして、強い信念のうちに出来上がった現状が、部屋を汚くすること
だったのです。
もし僕が何かの事件に巻き込まれて死んだりなんかして、何年か経ってTV
の取材なんかが来て、うちの親が「あの子の部屋は、あの子が死んだときの
ままにしているんですよ。なんだかふらっと戻ってくるような気がして。」
なんてなったときに、あんなものやらこんなものが散らかり放題になっている
部屋を全国のTVを見ている人に晒すなんてとてもできない!と。
生きて、部屋をキレイにしてからじゃないと死ぬに死ねないと。
・・・だから部屋が汚いってのは、やっぱムリ?
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