つい読みたくなるタイトルなんて思いつかない


2002年09月17日(火)  のりちゃん


僕が中学生の時、同じクラスに”のりちゃん”という子がいた。

のりちゃん。

すごく優しそうな響きだ。ほんわりしてそうだ。


でも、僕の知っている”のりちゃん”は、ほんわりとは程遠い子だった。


なんというか、ヒキガエルを潰したような顔(^^;をしていて、

なんだかすごく威張っていた。




のりちゃんはソフトボール部だった。

キャッチャーだった。どっしりしていた。

そして、後輩をネチネチいじめていた。

嫌われていた。(一つ年下のイトコ談)




それでも、のりちゃんには、二人の友達がいた。

いや、のりちゃんはその二人を子分だと思っていたかもしれない。

R子とH子。

二人とも、かわいい子だった。




そして、のりちゃんにはライバルがいた。

S子だ。

S子は、なんというか破天荒な子だった。

ルールに従うことはしないというか。

のりちゃんはそんなS子が気に入らなかった。

自分の支配下(のりちゃんだけが思っている)で、好き勝手されるのは

気に入らないみたいだった。




のりちゃんは、コトあるたびにS子の悪口を言っていた。

「あいつ、メッチャうっといわ。」

「アホちゃうん?絶対おかしいで?」

それに、R子もH子も同調していた。

「S子ってキモイよなー」

「うち、近寄りたーないわ。」

のりちゃんは、うんうんと満足していた。






そんなある日、僕は全く逆の状況を目にした。

S子の周りに、R子やH子が集まっていた。

そして、R子とH子が言っている。

「いつもは○○(のりちゃんの名字)といっしょにおるけどな。」

「ほんまはメッチャ嫌いなんで。」

「威張りちらしてなぁ。アホやで。」



のりちゃんがいない時、R子とH子はS子サイドに付いていたのだ。

そして、のりちゃんはボロクソに言われていた。




そんな光景を見て中坊の僕が思ったことは、

のりちゃんがかわいそうだなあということではなく、

R子やH子は嫌なやつらだなあということでもなく、

根本的に、

”女の子のドロドロした関係って恐いなあ”

ということでした。












・・・その後、何人かの女の子にこの話をしたことがあるのですが。

「そんなもんだよ。女の関係って。」

なんてクールに言う子もいれば、

「そんなことはないよー。女友達の関係って。」

なんて言う子もいて。

ホントのところはどうなんでしょう。。。

まあケースバイケースってこともあるのだけど。








そういえば、のりちゃんは今頃何しているのだろう?

ガソリンスタンドでバイトしていたまでは知っているのですが。

そして、そこのお客サンが激減したというところまでは、

知っているのですが(イトコ談)。




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