葉月 凛太郎の日記

2003年08月16日(土) 友人語りその3ホラー編

と言う訳で我友人M.Kさんについての思い出語りです。
その三回目の今日は夏の夜にふさわしいちょっぴりホラーな話題で。
とは言っても語り手が私ですから本当にホラーかは保証出来ませぬ。

でわ第一弾。

中学校からのある日の帰り道、いつもと同じに見えてその日は違っていた。
なんとなく、スカートの裾をつん、と引っ張られる感じがたびたびする。
その度、裾がほつれて糸を踏んでるのかと思い振り返って見る私。
しかし何もなっていない。もちろん誰も引っ張っていない。

何度目かで振り返った私に一言。

「大丈夫やで。小さい男の子が裾引っ張ってるだけやし。」

待て。
待ちやがりなさい貴様。
周囲にはおガキ様など一人も居られませんが?
一体その私のスカートの裾を引っ張っているとか言うガキはどこにいらっしゃる?

そのような内容の事を聞く私に又一言。

「大丈夫。悪さはしーひんし。」

スカートの裾を引っ張るのは悪さではないのか。
この程度は悪戯か。
しかしこれ以降に悪さはしないと言い切れるのか。

後日。
その子は私の守護霊?らしいということを教えてもらう。
それまでの間、「なんでその子は私に付いて(憑いて)きとるんじゃああ!」
と怯える私を笑っていた。


第二段。

ある日、なんでだか微妙に体が重かった。
ちょっと体調悪いな、と思っていたら。

「なんか蛇ついてる。」

まて。私は爬虫類は苦手だ。
じゃ無くて。だからそんなものは見えないのでございますが。
しかも憑いてるんかい?!とり殺されるのか?!
と思っていたら。

「坊やと喧嘩してる。」

待てぇぇえ!!それは坊やが負けたら守護居なくなるのでヤバいのでは?!
しかし、軽い喧嘩で特に本気ではないので大丈夫だという。
こういう事には詳しくないので彼女の言葉を信じるしかない。

しかし・・・憑いてるの白蛇って・・・。
それはどうなんだろうか・・・。

ちなみに、今は白蛇居ないらしいです。
完璧に離れたのか。それとも時々は憑いているのか。
彼女とあんまり会わなくなったのでよく判りません。



第三段

ある日の帰り道、彼女が時々後ろを振り返る。
君に何か憑いてきてるのかと冗談混じりに聞くと憑いて来ていると言う。
私に。

・・・。坊やと蛇とで手一杯だと思うのだが。
どんなものかと聞くと、彼女もよく判らないらしい。
とりあえず、直径2メートル程の緑色した一つ目の球形の物体らしい。

・・・気持ち悪いよそれ・・・。

とりあえず一週間ほどでそれはどこかに行ったらしい。
彼女曰く。
「君がそれの方を向くと、じったりと微笑んでたっぽい。」


第四段

ある日の事。昼休みか何かに突然聞かれる

「昨日神社かなんか行った?」

とりあえず、この間通りかかった神社はあると答える。

「狛犬憑いてきてる。」

は?それ本物?つーか狛犬って神社を守っているんじゃないのか?
出歩いて良いのか?彼女に聞くと私に聞かれても知らん、と言う。
世の中には色々なことがあるんだから。
坊やに憑かれたり蛇に憑かれたり変なものに憑かれたり。
下駄の音を聞いてみたり人影を見たりなどがあるのだから狛犬がふらついてても
いいのかもしれん・・・。
とりあえずこれも2,3日でどこかに行った。


第五段。

ある年の夏、地区の夏祭りで彼女と行動を共にする。
で、夏と言えば肝試し(何故に)という事で近くの墓地に行く事に。
しかし、墓地が見える所に行って嫌な気分になる私。
怖がりなのは知られているので、彼女に戻ろうと言おうとすると。
今までに無く真剣な顔で。

「あかん危険や。戻るで。」

どうやら、同じような事を考えた子供たちが何人も
すでに墓地に居たらしい。
どうやらそれのおかげでなにやら不安定になっているとの事。
止めた理由はそれと共に。

「君好かれやすいし。(霊とかその他変なものに)」

・・・好かれたくありませんそんな方々には。
止めてくれてありがとう友よ。
しかし疑問が。

私がそういうのに好かれ易いと知っていて君は墓地に誘ったのか・・・?
きっと、と言うか絶対にそうなのだろうね。君の事だから。
怖いから嫌だ、やっぱり止めようと言う私に笑顔で大丈夫やからと
言いながら墓地の近くまで行ったものね・・・。


彼女についての思い出は色々とあるのだが。
ホラー編はこの位か・・・。
あんましというか別にホラーじゃなかったですね。
次回はこの他の伝説について語りませう。



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葉月 凛太郎