葉月 凛太郎の日記

2003年05月27日(火) けく。

1220。

いい加減奇声をタイトルにするのは止めようと思う今日この頃。
特に今日もまたネタは無いので友人のことを語ってみようと思う。

その友人、MKとは小学校2年からの付き合いだ。
語れる思い出が腐るほどある。
が。

大抵の思い出は今思い出すと
「なんで私友人やってこれてるかなー・・・。」
と思えるものばかりだ。
しかも彼女は私にとって友人の域を越えている。
なんつーか、友人で腐れ縁で悪友で。
そんなに親しく遊びに出たりするわけではないが。
しかしこれからもたまに連絡したりするのだろう。
なおかつある意味で憧れだ。
アレが憧れなのもかなりイタイ事だが・・・。

彼女は強い。
女性で強いと書かれる人は、大抵は精神的な意味での事が多いが。

彼女は物理的にも強かった。

中学1年で握力は軽く40を超えていた。
しかも左右両方ともだ。
女子高校生の平均値が大体25〜30位だったと記憶している。
それで考えるとどう考えても強い。
さらに言えば、彼女は本気で握力計を握っていなかった・・・。
さすがはスチール缶を両手で円盤状にした女。
スチールのジュースの空き缶を、ベコベコと凹ませ。
さらに上下を掴んで捻りながら押しつぶす。
結構綺麗な円盤状にしていた。

パンチングマシーンも平均して150は軽く出していた。
調子が良いと160を越える。
大学生位の兄ちゃんがこの世のもので無いモノを見る目で去っていった
事を覚えている。
その兄ちゃんの記録は確か140位だった・・・。
制服姿の女子中学生が自分の後にそんな記録を出していたのだから
仕方ないだろうか。
この場合、その兄ちゃんが弱かったのか彼女が強かったのか。
他の友達とパンチングマシーンをやった事が無いので判らない。
アレは女性でどれ位の記録が出せるものなのか。
ここまでの思い出はすべて中学のときのだ。

彼女に関して忘れられないエピソードがある。
夏が近いある日、私と彼女は2人で帰っていた。
あるアパートの前を通りかかった時、チャリの乗った若いにーちゃんが。
私と友人の周りをチャリに乗ったままグルグル廻りだした。
「ガオー」とか言いながら・・・。
このにーちゃんは夏近くになると必ず現れる変態さんの一種だったのだろうか。今となっては判らないが。
特に何をするでもなく、私たちの周りをチャリで廻り続けた。
ある意味怖い。
だが、所詮はチャリ。小回りは利かないので、チャリが後ろ側に廻るタイミングを計り私は走って逃げた。
が。
立ち止まって気付くと友人が居ない。
同じようにタイミングを計っていたようなのに何で、と思いながら
戻ろうとすると、彼女がやってきた。
単にタイミングを外しただけかと思い安心し、そしてにーちゃんが追っかけてきても嫌だから走ろうと彼女に言うと、大丈夫だという。
どういう事か、と私は聞き返した。そして。

「タイミング計ってチャリ蹴ってこかしてやったから平気。」

・・・。
なんて言ったらいいのか。
私は仕返しするために余計に追ってくるんじゃないかという事を心配していたが。今考えると問題はそこではないような。

さらに。
その時私たちは小学2年生だった・・・。

そんな小学二年生はかなりイヤだ・・・。


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葉月 凛太郎