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“原子心母”と“狂気”のはざま - 2012年02月17日(金)

吉祥寺バウスシアター「ザ・ロック・エイジ Vol.1 “原子心母”と“狂気”のはざま ピンク・フロイド『エコーズ』を聴く」に参る。
ライブ用の音響を使った爆音上映だ。

遅れて入ったら、すでに1本目『クリスタル・ボイジャー』の上映中。
予備知識がなかったもので、若者がひたすら波に乗り、
ヨットの旅を続けるサーフムービーっぷりにちょっと面食らう。


が、


「ECHOS」のクレジットが出てからの映像にもまた面食らった。
若者もボードもヨットも二度と出てこない。

爆音の「ECHOS」と、サーファーの担ぐカメラが捕らえた
海中からの水、波、そして光。

人工物なんてまるでないのに、なんてサイケでドラッギー。
もう、ナチュラルですっかりアタマぐるんぐるんに。



続く『ライブ・アット・ポンペイ』も凄かった。

遺跡に楽器機材とカメラ&照明を持ち込んで、昼から夜からのライブ。
カメラは真横や裏からも入り込み、さらに
スタジオでの演奏や追撮されたっぽい合成もある。

長いインプロの前衛っぽさもあいまって、
ただのライブ映像というより当時なりの実験映像のよう。

砂埃の舞う中でアナログシンセのチューニングとか、
座り込んでボトルネックでギターから異音を繰り出すとか。

これまた映像中で乱打された銅鑼の音のごとく、
すっかりアタマぐわんぐわんに。



ピンク・フロイドを聴いてきている訳でないワシでも、
このカッコよさはさすがにわかる。

家でDVD鑑賞、ではこうはいかないだろうから、
またいろんなものをこの環境で観たいものだ。



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