ハニワ在ル...はにわーる

 

 

新譜2題 - 2005年02月10日(木)

JERRY LEE PHANTOM『EVERYBODY SAY IT'S ALRIGHT』聴いた。
「ディスコ・ビート縛りの楽曲作りから次のステップへ行く」
とかいうようなインタビューを読んでいたので、
一体どんなことになるか期待してたのだが。

凄い好い。
リフで踊らせるスタイルとか、
乾いたギターとかカンカンのスネア(笑)はそのままだけど、
ビートに変化があるせいかどの曲もいい感じに垢抜けて、
全体的にはやや大人な印象。

や、ホンキートンク・ピアノな曲とか、
スカ(!)もあるんだけどね。
パッドっぽいシンセとかが入ってるのもいいな。
「殺し屋のブルース」もスパイ・ミュージックからリアレンジ。
遅めのブレイクビート(って言っていいのかなー)になってて驚いた。
それに打ちこみインストとかもあって、
「life rhythm box」のころみたいな。

ビートだけでこんなに印象が変わるってのは
他のアーティストだとなかなかないんじゃないかなー。
ディスコ・ビートを極めたこれまでのJLPも、
それを手放してなおこんなアルバムを作った
今度のJLPも、どっちも凄ェわ。

ライブ、ライブ行きたいぞー!


YOSSY LITTLE NOISE WEAVER『PRECIOUS FEEL』
これも偶然聴いてハマってしまった。
デタミネーションズとか名前しか知らなかったんだけど、
そのキーボーディストのソロ・プロジェクト。
オフィシャルで観られるPVも凄く好い。
3月のライブは、慣れないハコだがぜひ行きたいと思ってる。

ワシは今の今までエレクトロニカを
「時間がかかりすぎて解り合えないジャンル」だと思っていたけど、
このアルバムはそう呼ばれるものでありながらごく自然になじんだ。
歌を中心に据え、メロディを大切にしているせいだろうと思う。


とても心地よい音が次々聴こえては消え、また新たな音がする。

そのサウンドが見せる風景は、
たとえば深い森の奥や底のない水の中のような
非現実的ながら有機質な感触を持ったもの。

でも、その風景を構成している要素の中に
チェロや中納良恵の歌声にも増して含まれているのは
プログラミングされた明らかなる電子音、つまり無機質なのだ。

0と1が紡ぎだす繊細で曖昧な色彩。
新しいファンタジーを感じる。


しかし本日のヴィジュアル・チャンピオンはくるり。
曲にはあまり興味を惹かれなんだが…(苦笑


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