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凄ェ。 - 2005年01月11日(火) 棚から牡丹餅なお誘いがあり、ワシなんかにゃ 豚に真珠(?)になりかねないイベントに参じる。 なんとメイン・アクトはTORTOISE。 さて、しょっぱなはSimなるエレクトロニカなトリオ。 サンプラーとエフェクター(?)を操るヒト、 Powerbookとギターのヒト、生ドラムのヒト。 んむ、ドラムがカッコいーだす(酷 ステージ右の客席内にブースをしつらえ、 転換のまもなく2番手のNUMB&クリストフシャルル。 極太の電子音がエフェクトでさまざまに変化していく。 …うーん、ワシとエレクトロニカは なかなか解りあえないジャンルなのかも。 瞬間瞬間はカッコイイのだが、この音で 5分も10分もかけてじりじり盛り上がっていく 辛抱強さと賢さはワシにはない。 3分で横っ面張り倒してもらわないと(苦笑 そこへいくと、クラムボンのジャム・バンド編 クジャムボンはかなり好い感じだった。 ギターとベースとキーボードと、忙しそうなミト氏。 ドラムはポラリス坂田氏を迎えてのツイン。 郁子ちゃんの、最初はイタズラかと思うようなフレーズが やがて壮大なカオスを生み出していく。 でも、郁子ちゃんは何を弾いてもどこかポップ。 決め事ナシのインプロピゼーションとは言え、 マニアックに流れないブレーキのような役目だったと思う。 もちろん、他の3人の演奏も凄いわけで。 やー、驚いた。 今度は30分すっかり聴いてたよ。 隣で、「よかった〜」と喜んでる彼女相手に 「ピーク4回とも同じ盛り上げ方じゃなー。 坂田がイイ感じのフレーズ持ってきてたのに、 次の展開で郁子ちゃんがマズってたしさ〜」 とかなんとか通ぶってた兄ちゃん。 彼女はその蘊蓄を嫌がってるか無理矢理付き合ってくれてるか、 いずれにせよ喜んではいないと思うぞ。 さて、本日の真打ちTORTOISE。 ツイン・ドラムのせいだけではあるまいが、 いや、グルーヴの持っているパワーがとにかく桁違いだった。 音はシンプルなのに、もの凄い力で迫ってくる。 気がつくと身体が踊っちゃってる感じ。 派手すぎるパフォーマンスもない。 インストだからボーカルもない。 伸びかけたTシャツ姿のおっさんたちがただ演奏する。 リフ、ビート、アドリブ。 その音そのものだけで圧倒的な説得力なのだ。 そして、マルチ・インスト・バンドの名の通り、 曲ごとに、あるいは曲中でもどんどん メンバーがパート・チェンジしていく。 5人中、3人はドラムを叩き、また3人はキーボードを弾き、 そして4人くらいヴィブラフォンやマリンバを叩いていた。 それがどれをとっても巧いのなんのって。 こんな音を聴かされたら、 邦楽聴きをバカにしたがる洋楽聴きの気持ちも まぁ、認めるまで言わずとも汲まないわけにいかんよ。 でもやっぱりバカにされたら許さんけどねー さらにアンコールではゲストのPREFUSE73も登場。 彼のドラムもなかなか巧いのである。 あぁそれにしても。 凄いものを観てしまった。 あのグルーヴ感はしばらく忘れられそうもない。 -
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