ああ今年の夏も - 2003年08月26日(火) そういえば、週末はずっと同じ漫画を読んでいた。 プチうつ。の本を探しにいってひっかかった 西炯子の新刊『STAY〜ああ今年の夏もなにもなかったわ〜』 いやもう、なんかしみじみよかったんである。 西先生とはにわーるは同県出身。 初期の名作『僕は鳥になりたい』でもそうだったが この『STAY〜』もあからさまに我々の郷里が舞台。 地方の、さらに県庁のある街から電車で1時間のドいなか。 ま、ワシとこは北に1時間で、先生とこは南に1時間だけどね。 それでも全くギャル化してない素朴な女子高生や 微妙にもじられた駅名や学校名、書店の名前に和む。 話は飛ぶが、 ワシは漫画にそこまで興味がないうえかなりの偏食で、 自分でお金を出すのは吉田秋生の旧作と 西炯子の短編集だけだったりする。 だもんで、『STAY〜』の設定→女子高生、演劇部、そして それぞれの部員のオムニバス的連作という形式を見て 「あーこれは西炯子的90年代田舎の『櫻の園』であったか」と。 このへん両作品読んでないとなんだか全然わかんない話ではあるけどね。 80年代東京近郊の女子高生と、90年代田舎の女子高生。 全然違うようで結構似てるのな。 10年ひと昔、ってやつかしら(違 例えば女のコにもてはやされる『カッコいい女のコ』も みんなに頼られる『しっかりしたお嬢さん』も …やっぱりカワイイと言われてみたかったり。 90年代東京近郊の女子高生…コギャルには、 既に失われていた価値観かもしれない。 内々に「カワイイと言われたい」と思うよりも、 「カワイイ」と言われる場所へ自ら赴くことを 彼女たちは知っていたと思うんだよな。 客観的にはなーんもない毎日の中で、 ココロの事件だけが毎日いっぱい起こっていく。 ワシにとっては中学、高校って そういう時期だった気がするねい。 だからワシも『櫻の園』と『STAY』にハマったのかー ←リアル90年代田舎の女子高生 ちなみに、ワシは類型的に言って 演劇界の貴公子にハマってる真保みたいなコでした。 ま、スターを追い続けるのは高3まで持続しなかったけど、 とにかく大学行ったらバンドやるぞー、 東京行ってライヴいっぱい観るんだー、みたいな。 結局バンドは地元の大学でやったけど、 ハタチ過ぎて貴公子どころかカレーの王子様にハマってやんの。 東京来ていっぱいライヴ観てますぜー(白目 前作の『薔薇姫』といいコレといい、やっぱり カゴの中の鳥のような年代を描いた西作品がスキ。 トラウマティックだなー(汗 -
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