久々の友人からきた手紙がテーブルに置いてあった。
この友人、今時パソコンも携帯も持っていないので、 連絡手段は電話か手紙しかない。 おまけに、生活時間帯が把握できない仕事をしているので、 (マンガ家さんなのである) 気を使って電話もできず、もっぱら手紙のみ。
「どれどれ…」と手にした封書の消印は…3月23日
……きゃーーっ。
「いつきたのよ?これ!」 「さあ。前からあったんとちがう?」 「うそ!なかったやん!」 「そうやったかねえ」
しらばっくれてる母親。 ポストから出して、そのまま忘れて、どこかに放置していたはず。
焦って手紙を読むと、返事を請う内容だった。 きっと、無視して酷い奴と思われてるに違いない…。
返事も手紙じゃ遅すぎるし、とりあえず電話だ!
と、勢いのわりには恐る恐る電話をかけてみた。 (私は極度な電話不精…)
彼女はわりと穏やかに電話に出た。 状況を説明したが、信じてもらえただろうか…。
「いつもなら、すぐに返事をくれるのに、 なかなかこないから、具合でも悪いのかと思って心配してたよ」
あー、よかった。 なんとか話もついて、一件落着。 後日改めて、手紙で返事をすることに。
でも、メールで即日やりとりに慣れてしまったせいか、 なんとなく面倒くさい気も。
昔は好きな便せんを選んで手紙を書くの、好きだったのに。 ポストを見て、手紙が入っていると嬉しかったのに。
それが今は、メールチェックに変わっているだけかもしれないけど。
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