2008年05月15日(木) |
本「反貧困 すべり台社会からの脱出」 |
湯浅 誠 岩波新書
「少なからぬ人たちの”溜め”を奪い続ける社会は、 自身の”溜め”をも失った社会である。
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物欲の権化な私・・なのにまた止せばいいのに、 岩波新書「反貧困」を読んでいます。 著者の活動は以前から中央公論などで紹介されていたので知っていました。
こういう記事を読むと「贅沢できままな生活していてすみません」 と消え入りたくなるのですが、私も人の子。 辻褄を合わせてなんとか生きるためには、そこまで清く生きていけないのです。
「貧困ビジネス」とは何か。 富裕層の生活はあふれ出ていて誰でもわかるのに 貧困層の生活はまるで隠されている。 著者の指摘しているとおり、見えない、見ないようにしている。
賽銭泥棒150円で起訴された方の話を読んで、 「レミゼラブル」のジャン・バルジャンの時代と 同じようなことが起きてるんだなと思った。
最近、新聞でゴキブリの処理を警察に電話で頼んだ人の話などが 載りましたが、まず疑問に思ったのが どうして警察までに相談できる人がいないのかな?ということ
この本にも「ネットカフェ難民」調査で相談できる人はいるかとの問いに 親が2.7% 相談できる人はいないが42.2%という。
仕事を失った時に困らないだけの貯金、相談、頼れる、家族や友人 などそういうものが全くない人を想像できる人が増えないかぎり この本に書かれている弱者は救われない。
病気がちで、特に資産も無い私も他人事ではないです。 いえ、どんな人もすべり台に乗る日がないとはいいきれないのです。
ここから中央公論 4月号を読んだときに書いてた文。
「いま隣にある貧困」 佐藤優と雨宮処凛の対談 「老人が今なぜキレる」 養老孟司と藤原智美の対談
とても興味深い特集。 老人と若者の居場所がないことがよくわかる。
自己責任や本人の努力ではどうにもならないことがあることを私は知っています。 どこかで歯車が狂ってしまった。 そうとしか思えない、そんな人が沢山出てくる。
一生使っても使い切れないくらいお金を持ってる人って 何のためにお金を持ってるのかしら?といつも思います。
私もいろいろあるけど、こうして結構に暮らさせてもらってるなと 改めて自分の幸福に感謝すると共に何かできることをいつも探しています。
雨宮さんの紹介していた。 「反貧困たすけあいネットワーク」 http://tasukeai-net.blogspot.com/ ↑を見たら、下に辿り着きました。
自立助け合いサポートもやい http://www.moyai.net/
ワンクリック募金ができます。 クリック募金などのサイト「イイココロ!」 http://www.ekokoro.jp/ http://clickbokin.ekokoro.jp/
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