2007年07月04日(水) |
気がついてほしい人は気付かない・・ |
中央公論7月号 時代遅れの学校が子どもの下流化を食い止める
内田 樹さんと諏訪哲司さんの対談。
現代の子ども・教育をめぐる問題について 社会の価値観が変わったことなどから、大人も子どもも変わらざるおえなかった状況について語っていますが 興味深い話なのですが、やたらカタカナを多用しているのが気になるけど、学校の先生だから仕方ないか・・
内田さんの対談終わりに語ったことが一番、うなづける。
「今の消費社会は、きわめて幼児的な価値基準しか持って無い子どもでも、 自分で判断できるし、しなければならないと教えている。〜略〜 実年齢は三十歳でも、論理や情緒は小学生並という人がいくらもいる、 子どもだから、仕事が得られない、配偶者も得られない、彼らが孤立しているのは 子どもということで他人から頼りにされていないからです。そのことに本人はきづかず、 「世間は冷たい」という。誰かが「それは子どもだからだよ」と おしえてあげなくてはいけないと思うんです」
私の周りにも思い当たる人が沢山いる。 自分では一人前のつもりだろうけど、浅はかで、全く他人のために役立てない。 しかし、幼稚な全能感とナルシズムで、それに気付けず、他人を傷つける。
学校が理不尽な親に対して立ち向かう計画が始まりました。 こんな状況も子どもが子どもを育てているから、仕方ないんだろうな。
自分の権利や得することばかり主張する人が多いのは 幼稚な消費社会が作り上げたというのもわかる。 自分たちが儲けるためには、どんな嘘でもつく〜そんなニュースばかりですものね。 そんな世の中で子どもが育つとしたら、今のようになっても仕方なし 全て、大人の自業自得なのです。
良い大人になってほしいといいながら、 子どもをダメにする確率の高いモノを大量に提供し続けてるんだもん。
手本になる大人がいないのだから、子どもたちも当然習うでしょうし。 子ども、教育現場を直す前に、大人が治らなきゃならないんだけど そういう大人は自分が悪い、幼稚だなんて夢にも思ってないから そういう恥ずかしいことをやってのけてるのだから、治る道理はない。
そして大人になることが損な社会になってるのだからどうしようもない。 大人になること、大人であることに価値のある世の中にならないと どんどん少なくなっていく子どもが、またさらに価値が高まってしまって 子どもや幼稚さがもてはやされていく悪循環になるのでしょうね。 そして大人になることに夢をもてないから、ずっと子どものままでいる気持ち悪い大人が増える。 十分大人な外見をしているのに、子ども並の神経・態度というのは本当に気味が悪い。 「キレる子ども」について憂えている大人のがキレやすいことを私は身近にしってるしな。
といっても、下流で幼稚でつける薬のない大人のほうが目立ってるだけでまだごく普通の大人なほうが主流だと思いたい。 (悪いからニュースになるんだもん) こういうことがニュースにならなくなったら、きちんとした大人が負けたってことかもしれない。
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