2007年04月21日(土) |
本「容疑者Xの献身」 |
東野圭吾 文藝春秋 2005年
この人の本を読むのは初めてじゃないかな。 周囲の猛プッシュで読んでみたけど、期待が大きすぎたのか私には普通に感じました。 他の作品はあらすじを読むかぎり、ほとんど読みたい気持ちが起きないのですが この本に出てくる人物はレギュラーとなって他の作品も出ているみたいで、それは楽しそうです。
推理物って、作者が結末を知っていて書く(当たり前)というのが どうにもこうにも私には辛いときがある。 それを補って余りある人物の魅力とか物語の楽しさが、その冷めた感覚を打ち消してくれるんだけど この物語は、あまり打ち消してくれなかったな〜。 ただ教授と数学教師の友情はよかったです。
容疑者Xの献身ぶりはたしかに献身なんだけど 他の物語で、もっといくらでもすばらしい献身ぶりを知ってるだけに 私の献身好きには訴えなかったのもマイナスポイントでしょうか。
ネタ証もそんなに驚かなかったのも、釈然としなかったのももったいない感じです。
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