子供の頃からあまり下の名前で呼ばれた事がなかった。 中学生くらいからは特に、私を下の名前で呼ぶのはクラスでも一人くらい。 男子だと皆無だった。 母も何故か一人っ子の私を「おねえちゃん」と呼んでいた。 私も自分の名前に愛着がなかったし、なんとなく姓で呼ばれるキャラだったので、逆に下の名前で呼ばれると違和感を感じるほどだった。 例外はもちろん恋人。 しかし私は彼を名前で呼んだ事はない。何故か気恥ずかしかった。 どうしても呼ばなくてはいけない時には「部長さん」と呼んでいた。 高校生になってもやはり姓で呼ばれていた。当時から今まで親しく付合っている友達も、未だに姓の一字をとってMちゃん、と呼んでいる。 結婚してからはオットの姓で呼ばれるか、○○さんの奥さん、お嫁さん、○○ちゃんのママ。 私はそういう呼び名にも特に抵抗はなかった。自分の名に愛着が薄いのと同様なのか矛盾しているのか、呼び名で私の本質が変わる訳ではないと思っていたから。 それが三十路になって、下の名前で呼ばれる事が多くなった。のは、某掲示板で本名をアルファベットに置き換えただけのHNを使ったからなのだが。 そこからおつき合いが始まった方たちは××さんとか××ちゃんとか××りん、と呼ぶ。(別に伏せ字キャラと言う訳ではない!!とは断言できない) 他でもそんな風に呼ばれる事があって、ふと若い頃と違ってもぞもぞするような違和感を感じない自分に気づく。 何が変わったんだろう? 鬼畜キャラは幼い頃から変わっていないし。自分の名前は相変わらずさほど好きではないし(子のつく名前が良かった)。うーん。分からない。
|
|