平成の初旬にバブルが崩壊して以来、就職事情が 「買い手市場」になってしまいました。 以降、学校を卒業して就職しようとする人達、 以前の勤め先を辞めて転職しようとする人達の大抵は 「買い手」たる「企業」による選別を受けることになります。 ごく一握りの優秀な「学生」には 「企業」からスカウトが来たり、就職する 「企業」を選ぶ権利があるようです。
また「企業」にしても、たくさん「学生」が 応募してもお眼鏡にかなう人材がそのなかに 入っているとは限りません。
「男性」を「学生」 「女性」を「企業」 と置き換えると、現在の「人生」の事情も見えてきます。 「男たち」、特に70年以降生まれだと、生まれてから ずっと「選ばれる側」です。 「学校」から「企業」から「女性」から・・・
ただ、「どこから選ばれるか」を選ぶ権利だけは持っています。 入学試験を受ける権利、就職試験を受ける権利、 「お願いします」といって手を差し出す権利 (これは、今は無き「ねるとん」ですね・・・) とはいえ、「企業」「女性」とて、自分自身の「幸せ」を 考えると「採用」には慎重にもなります。
いい「企業」に入りたい「学生」は多いですが、「企業」も 「儲けないと」いけないので、あまたくる「学生」から、 優秀なのを選別しますし、「企業」からみると、眼鏡に かなった「学生」でないと、仮にたくさん来たとしても しょうがありません。
実は自らの幸せのためにお互いに「選び」、「選ばれて」 いるということでしょう。 そして、「選ばれない」と嘆くこともお互いなのでしょう。
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