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2003年04月11日(金)

先週号のAERAに興味深い記事があった
タイトルは『人工知能でチャンス発見〜明日のトレンドを見つけるヒント〜』

「キーグラフ」という分析方法をご存知だろうか
「キーグラフ」とは
たとえば売れ筋の定番人気商品だけをとりあげるのではなく
定番以外の隠れた商品を掘り起こすために使われるAIを利用した分析方法だ
この記事はその「キーグラフ」を使っての
チャンス発見をするというものである
衣類の売れ筋商品を予測するというものから
地震予知にも応用されていて
「キーグラフ」に掛けると
比較的よく動く断層のほかに
時々動く断層の存在がうかびあがったという
その断層は要注意断層と考えられるというのだ

で 僕の興味を引いたのは活断層ではなく
「キーグラフ」活用のひとつの例としてあげられた
『文庫本愛好者が他人に推薦したい作家』のデータである
このデータは約700人の人に
好きな作家を好きなだけ挙げてもらったそうだ
比較的多くの人に挙げられる作家は定番人気作家であるが
これはあまり重要ではない
むしろその定番人気作家と一緒に
組になって挙げられる傾向のある作家がいるが
この作家こそがこれから伸びる穴場的な作家なのだ

そして「キーグラフ」の特徴として
この作家たちの関係が線によって結ばれグラフによって視覚化される
作家と作家を結ぶその線は
組になって一緒に挙げられたグループを示すものである
そのグループを見ると
僕の好きな作家を推薦する人は
他もやはり僕と同じ作家を好きらしい
ちなみに江國香織は
五木寛之 辻仁成 北村薫と線がつながっている
3人とも僕の好きな作家である

あらためて考えてみると
同じ好みの作家がグループ化されるのはほぼあたりまえのことなのだが
こうやって図式化されたものは非常にわかりやすい
このごろ何を読もうか迷っていたので
好きな作家と線で結ばれた
まだ読んだことのない作家の作品を今度読んでみようかと思っている

睦月

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