僕は毎朝梅林のわきの道を通って駅まで歩くつい10日ほど前に香しい梅の花が終わったウグイスの声を聞いたのはホンの4,5日前だそして今駅の桜の花がまっさかりであるホームに覆い被さるように桜の古木が両側に並ぶ美しい春の風景桜の花も終わりに近づきハラハラと一斉にその花びらを散らせるとき僕は春とともにこの世を去りたいと本心から思うのだ僕は春のこの駅と駅までの道の風景が好きだったけれどこの景色を見ることももうないかもしれない