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2003年02月10日(月)

日本テレビの『ドキュメント'03』を見ました。
新聞の番組欄で見つけて、絶対見るぞとビデオ予約をしたのですが、もし撮れてなかったらどうしようと不安になって、結局リアルタイムで見てしまいました。
(後で調べたら再放送が2回あることがわかりました)

「ファーザーニコラス 〜 エイズと闘う日本人 〜 」
という題名で、南アフリカにあるホスピスで働く神父さんのドキュメントです。
彼は神父でありながらケアする人でもあったのが印象的で、しかも神父なのに誰か亡くなったとき泣きながら祈りを捧げていたのがとても驚きでした。
“死”は神に選ばれ召されお側にいられることなので泣くことではない、むしろ喜びである、という捉え方をキリスト教はしているのだと、私はずっと思っていました。
だからあのように彼が泣くとは思わなかったのです。



私の生きた年月は32年です。
その中では、お母さんに怒られたことが、人生で一番悲しかったときもあります。
転校して仲の良い子と別れるのが、人生で一番悲しかったときもあります。
受験に失敗して行きたくない大学に行かなくてはならないことが、人生で一番悲しかったときもあります。
これ以上好きになれないと思うほど好きになった人と別れることが、人生で一番悲しかったときもあります。

決して長くはないけれど、32年という時間を生きてきた私が今一番悲しく胸を締め付けることは、やはり“死”ということでしょうか。
よく生きよく死ぬということが、今更ながらとても大事に思えます。



テレビの中の彼の日常は、この先私が目指している夢のカタチなのです。


笑子

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