kiriの日記
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2002年04月17日(水) 男と女

今日、NHKのBS11で陰陽師の再放送をしていた。

年老いた小野小町の霊が、若い男を好きになり、若い男も小野小町を好きになるが、小野小町の年老いた顔を見たとたん拒絶する。拒絶された小野小町は、その男を殺してしまう。という話だ。

その小野小町の霊に、また取り憑いている霊がいて、小野小町に心底恋焦がれて、100夜通いの100夜目目前に、焦がれ死にした男だった。
小野小町は、その男は好きではなかった。

その話の中で、どうしてそんなに好かれていたのに...何故?
というところがあって。

「女は好いたお方とでなければ、女の心は満たされません」
というセリフがあった。

そういうものなのかもしれない。


この話の中で、もうひとつ気になったことがある。
それは、小野小町に恋した若い男が、小野小町の老けた醜い顔を見たとたん。
それまでの恋する気持ちが、一瞬にして消え去り、拒絶したことだ。
その男の恋しいという気持ちは、一体何だったの?
間違いなく、その恋は、本物ではなかったわけだ。

そんなものなのか?

でも、自分もそういう恋をしてしまわないとは、いえない。

なんか、思いこみって部分が、恋には、あるよね。
勘違いって、部分も。

本当の恋がしたい。
でもそんなこと考えてると、きっと恋なんかできないんだろうな。
いちいち本物かどうかなんて吟味しているようでは...
ああ、一生無理かも。


あるドラマで、
不倫相手の女性を殺した妻が、夫と結婚したいきさつを語る部分があって。
その中で、

「男と女は、よせてはかえす波に似ている。一度近づいたかと思うと、またはなれてゆく。一度はなれてしまうと、また近づくのに時間がかかる。だから、いま、いちばん近づいたこの時に、この人を離したくないと思って...(結婚した)」

というようなことを言っていた。

愛する男と結婚できたのに、結局その結婚は、不幸なものだった。
その男は、妻の愛を受けながら、他に女性をつくる。
妻がその女性を殺したとわかったら、妻が殺人を犯した為に、自分の人生が台無しだとあたりちらす。
とんでもない男だった。

人間って、そう簡単にわかりあえるものではないよね。
未熟な部分もたっくさんあって。
何年か後に、あらためて反省することって多い。
この男にしたって、死ぬ前までに、自分の醜さに気がついて、後悔する時がこないともかぎらない。
みんな、未熟。
だからこの世に生れた。
成長するために。


男と女。
よせてはかえす波のよう。
近づいては、また、離れてしまう。


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