今日はチビの体育祭。 殿は中学の体育祭を見たことがない。と勝手に私が思い込んでいたので、今日は絶対に晴れて欲しかった。いや、雨さえ降らなければ。
と、こんな話を会社でしたところ。 「中学の体育祭なんか見に行くの?」と言うのがほとんどの反応だった。
(一。一;;)エッ? 世間様はそうなの? でも ここらだと、結構見に行く人が多いんですけれど。
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台風が西のほうにあるにもかかわらず、朝は良く晴れていて。でも空気が涼しくて体育祭にはもってこいの天気になりました。
開会式は無視して、競技が始まる時間に合わせて中学に到着するとすでにたくさんの保護者の人たちが集まっています。 もちろん小学校みたいに みんな敷物をしいて、なんてことはなくて。 敷物を敷いている人もいるけれど、折りたたみの小さな椅子を持ってきている人が多い。 もちろん私たちもそれぞれ折りたたみの小さな椅子を持参。
小学校の運動会と違って、おゆうぎみたいなものはなく。 ほとんどがトラックを使った競技なので、見ていても面白い。
なかでも「クラス全員競争」と言うのは見ごたえがあります。 人数あわせをするために2回走る人もいますが、トラック半周(=100メートル)ずつ走ってリレーします。アンカーだけ1周します。 クラスの全員が走るのですが、順番は各組で決めるので、接戦でバトン勝負にまで持ち込んで次のランナーが男女違ったりするとそこで大きくリードしたり。 抜きつ抜かれつ。本当に見ていて面白い。 走るのがうまい子ってなかなかいないけれど、「その手の振りはなんじゃ!」って笑える子が結構多い。
1年生はまだまだ体が小さくて中学の中でも可愛い、って思うけれど。 3年生の男子で背の高い子なんかがマジで走ってくるとかなり迫力がある。
兄たちの時にはなかった「部活対抗リレー」や、「ビッグロープジャンプ(大縄跳び)」が新しく加わっている。 大縄跳びは時間内に何回飛べるかで競う。
「むかで競争」は 長男の頃にはちゃんと板に靴を引っ掛けるところが付いているものでやっていたけれど、今ではロープにリボンが結んであり、それを足に結わえて行われている。 この「むかで競争」が見ていて大笑い。 うまく掛け声を掛けたり、歌を歌ってリズムを取って上手に走れるチームがあるかと思えば。全く頭を使わないので、全然進めないチームもあったりして。
生徒たちは全員競技のほかに、必ずなにかのブロック代表競技か、クラス対抗競技に出なければならないようになっていて。
チビはブロック対抗リレーに! 小学校の頃は体も重そうに走っていたのに、リレーの選手なんて大丈夫?と心配をしていたんです。 ところが。 中学に入ってバスケを始めて、ものすごく走らされるようになり、筋力もついたのか、走る姿も少々さまになっていました。 (まだまだ注文はたくさんつけたいけれど)
小学校の頃に入っていた野球部のコーチやお母さん方でも自分の子どもが中学生だと見に来ているのですが。 誰もが「チビくん、走るの速くなったね」と褒めてくださるほどに。 成長を垣間見るようでした。
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こうして無事に楽しく体育祭も終わりました。
殿がしみじみ言います。
「おれも はなびの会社の人たちみたいに『体育祭なんて見に行くの?』って感覚だったけれど。 みんなが見に来る理由が分かったよ。 子どもたちがみんな真面目にやっている。それは確かに見ていて楽しいよ」って。
この中学。長男の代が最後の「荒れた学年」と言われるほど、あの頃は市内でも5本の指に入るくらいの荒れた学校だったんです。 器物破損は当たり前。授業もまともに受けない子なんて当たり前。
そんな学校だったのに、体育祭とその一月後に行われる合唱祭だけは どんなに荒れていても真面目に取り組むと言うのがどうも伝統的にあるらしい。
長男が1年生で入学した年ももちろん荒れ狂っていた学校なのに、体育祭はどの子も真剣に、そしてどの子も楽しく参加しているのだった。 だから どんなに荒れていても保護者たちは見に行くのが当たり前のようになっていた。
合唱祭も、あれほど荒れ狂っていても「三年生の力の入れようはすごいよ」「三年生のうまさにはかなわない」と言わせるほど、みんなが集中する。
そんなのが伝統になっているのか、市内でもうらやましがられるほど落ち着いた中学として有名になった今でも、生徒たちは真面目にそして楽しく競技に参加しているので、やはりこれは見たもん勝ちという雰囲気が保護者にも出来上がっているんだと思う。
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チビ初めての体育祭。 おしくもブロック優勝は逃したものの、6点差で準優勝でした。
どの子も笑顔一杯で行われた体育祭。 生徒全員に「よく頑張りました賞」をあげましょう!
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