無頓着な男 |
私は無頓着な男に弱いということを、今更のように思い出した。 この場合の「弱い」は、「惚れる傾向にある」という意味と「はまってしまう」という意味を合わせ持っていて、危険だ。 要するに、好きなタイプなんだけど、ここでの問題は、はまってしまった男が無頓着(と同時に鈍感な男が多い)だということだ。 彼らは、人の話しは聞くし、理解しようともするが、何故私が怒っているのか、何故突飛な妄想に支配されているのか、理解できないで困った顔をする。 無頓着ゆえの悪気のない行動に、私はいちいち余計な詮索をし、悩んだりする。 しかし、無頓着な男は私が落ち込んでいることすら頓着しない時があり、それは、ますます私を不安にさせる。 私の事なんて、どうでもいいんだ、と。 しかし、彼らの言い分によると、「ただの妄想にいいわけしても仕方ないじゃない」なんだそうで、確かにそうだと思う。 私が勝手に悪い想像をして、勝手に不安を覚えたり怒りを感じたりしているに過ぎない。 彼らとて、自分ではない、私の頭の中の男の事にまで責任持てないだろう。 でもそう思わせる要因を作ったのも無頓着な彼らゆえの事のような気がする。
彼らは時に、私を狂わせる。
しかし、その無頓着さゆえに、一本の電話で私の不安を解消してしまうのもまた事実である。
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2002年12月28日(土)
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