肉塊

私は彼のペニスを想ってマスターベーションをした。
私のヴァギナに挿入されるあの逞しい肉塊。
その堅い弾力を想うだけで、クッと甘苦しい気持ちが湧き上がる。

しかし、私は想像の中で、彼の足の間でなく、自分の足の間についた彼のペニスを懸命にマスターベイトしていた。
その時、彼のペニスはもう、彼の一部分ではなく、私の一部分だった。
彼のペニスでなくても良かったのかもしれない。
ただ、一番記憶に新しいペニスが、彼のペニスだったというだけなのかもしれない。

私はペニスが欲しい。

それは、男性というものになりたいという事ではなく、ただ、自分の体の愛しい一部分として欲しいのだ。
あの、信じられないほど堅くなる熱い肉塊を握りこんで、自分の好きなようにしたい。
それで、彼を攻めてやりたい。
ねじ伏せて、無茶苦茶にしてやりたい。

そう思ったところで絶頂に達した。






彼が私に体を沈める時、
私はいつも
彼をうらやましく思う。




2002年10月09日(水)

宝物 / リカ

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エンピツ