ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ |
大阪にいた時、親友Mと、「ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ」を見に行った。心斎橋ソニータワーの地下一階の映画館。結構混雑する事を見込んで、1時間半前くらいに整理券を貰っておいた。整理番号1番、2番の券を貰い、Mは、私に1番をくれた。「えへへ。ちょっぴり嬉しい。」というと、Mは笑っていた。で、しばらくうろうろしたり、美味しいランチを食べたりして、再び映画館へ。思った通り、人がいっぱい溢れていた。「整理番号1〜10の方、中へどうぞ。」という係員さんの声に、意気揚々と一番乗りで部屋にはいる。Mが、「リカちゃん、こっち。」と呼んだのは、一番前の席。「えー?大丈夫?見難くない?」というと、「ここ、スクリーンから幅あるし、こうやって社長座りしたら、視界がスクリーンでいっぱいになるからいいで。」という事で、一番前に。 予告が始まると、音がうるさい。2時間もこんな調子で大丈夫だろうかと少し心配しながら、映画は始まった。 平たく言えば、ロックミュージカル。心配していた一番前の席で大正解。音の洪水。すごく気持ちが良い。すごく入り込める。映画のストーリーは言ってしまったらつまんないので、ここでは割愛させて貰うが、ヘドウィグの歌う「ORIGIN OF LOVE」を聞いた(見た)とき、ベタな歌詞なのに、不覚にも泣きそうになってしまった。 「腕が二組、脚も二組大きな頭に顔が二つで周囲がぐるりと見渡せた。読みながら話しも出来たけど愛は知らなかった。まだ愛が生まれる前の事。 神は力をつけすぎた人を恐れ、稲妻で二つに引き裂いた。台風を起こし、人を散らばせた。人が人を愛し、抱き合うのは、元に戻ろうとするため。それがセックス。メイクラブ。」 なんてベタな。でも、その歌が、ヘドウィグの生き方、愛し方に重なって、真実見のある、迫力のある言霊となって私の心に衝撃を起こした。
・・・映画が終わって、私は、いつもは買わないパンフレットに、サントラCDまで買い込んでしまった。でも、家に帰ってCDを聞くと、それなりに良いのだけど、映画で聞いた時のような迫力は無かった。そりゃそうだ。ライブではなく、CDなのだから。
DVDが出たら、絶対買うと、Mと言いあった。 すごく、しびれる映画だった。お勧めです。
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2002年06月03日(月)
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