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2005年04月22日(金) ええいっこのままいっちゃうわよしながさゆり

いやあ。ほんとによかった。あの二人とコンビを組んで。
史上最低のバカ主婦ふたり、やってくれました。
おもろいなあ。
私の心の名作があんなふうにボロボロになるとはっ。いやはや痛快痛快。
こんばんは。あゆです。

ゆみななんか、今時本名が紀香なんて。
年寄りの漫才師(例えば、あしたひろし・順子、昭和のいる・こいるでも可)が、ネタの中で「今人気絶好調の相原勇ちゃん」って言っているようなもんだぜ。前置き長かったけど、そこかよ。

るるだって、1部ノンフィクション含むってかほとんどドキュメンタリーな話をよくぞ原作を踏まえて書いてくれたものだと感心する。
正直恨まれ甲斐があったと思った。

ええ、ええ、ここまできたらもうわしら3人だけが盛り上がっててもかまやしない。わしはまだいくよ。

今日は新作。これは会社で昼休みに考えた。
それでは原型をどうぞ。
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Family


どろどろの空気が嫌で、あたしは逃げ出してきた。
息苦しくて死んじゃいそうだった。

だけどテレビなんかで
「あわてて外に出たので気がついてら素足だった」
なんて話がよくあるけど、
あれは嘘だわ。
こんなに悲しくつらいときでも
あたしは一番お気に入りの靴を履いているもの。

ただ、よくある物語とおんなじなのは
行くあてがないこと。
友達には迷惑をかけたくないし、
きょうだいは遠く離れて暮らしている。

こんなとき、あたしと同じくらいの年のコたちはどうしてるのかな。
そういえば、先月あたしのお友達のケイスケが家出してそのまま帰ってこないってママが言ってた。
ママは「悪いひとにさらわれてなきゃいいけど」って心配してたけど、
あんな冷たいパパやママと一緒に暮らすより
ケイスケにとっては幸せだとあたしは思う。

だけど、家のパパもあたしのことをあまり好きじゃないってことを
あたしは知っている。
パパはあたしの顔を見ると
「ブスだなあ」って言うの。
一度も抱っこしてもらったこともないわ。

そんなパパとママはあたしのことでケンカばかりしてる。
それが嫌で家出をしたけれど、これからどこへ行こうかな。
ママは心配してるだろうな。
もうずいぶん歩いたし、ママと一緒におでかけしたときも
こんなところまで来たことがないわ。

知らないひとに声をかけられたらどうしよう。
ママはいつも「知らないひとについていっちゃいけません」って
言ってたけど
このまんま歩き続けるとあたしは迷子になって
おなかがすいて死んでしまうかもしれない。

怖くてさびしくて泣きそうになったとき、
遠くの方からあたしを呼ぶ声が聞こえてきた。

「......ちゃああああん」

あたしは
「ココにいるよおお」って叫びながら
声のする方に走っていった。

あの声はパパの声だ。
パパがあたしを探してくれていたんだ。
ケイスケのところなんてパパもママも知らん顔だったのに。
パパはすぐあたしの声に気づいてあたしを見つけてくれた。

「ここにいたのか。ママ、すごく心配してるぞ」
あたしを生まれて初めて抱っこしてくれたパパに
あたしはやっぱり生まれて初めてキスをした。
するとパパはあたしの足許に気づいてこう言った。
「あ、この靴、寝室で履く靴じゃないか」
パパは丁寧にあたしの靴を脱がすと
あたしを下におろした。
パパ、怒っちゃったのかな。

「さあ、早く帰ろう。ママはおまえがいないと生きていけないって泣いてたよ。おまえは世界一かわいいフレンチブルドッグなんだってさ。」

あたしはパパの顔を見上げた。
「おまえ、よく見るとかわいいもんな。」

あたしはうれしくなって
ママとお散歩しているときよりも元気良く歩いた。
パパの靴の音と、あたしの歩くピタピタという音が
静かな夜に響いていた。
アスファルトのほどよい冷たさが、
あたしの肉球には心地よく感じられた。

もうパパの靴下に噛みついたり
パパのベッドでいたずらしたりしないって約束するよ。

あたしのシッポが、ケイスケみたいに長かったら
もっともっとたくさん揺らすことができるのに。
あたしはちょっとだけケイスケがうらやましくなった。
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さて次はどんなふうにむちゃくちゃにしてくれるかなあ。

さらなるバカっぷりを見せてくれ!!







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