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おはようございます。ゆみなです。
いや〜、やっぱり挨拶は「おはようございます」に限りますね。 毎度毎度「こんばんわ」ばっかりじゃぁ〜ねぇぇ。飽きるってなもんですよねぇ。 ってことで、はい。すみません。ええ、昨日サボりました。 仕事から帰った私はよほど疲れていたんでしょうね。お風呂に入る体力もなく化粧を金槌で落とすのがやっとでした。 当然パソコンに電源を入れる気力すらありませんでした。ってなもんです。 さて、小説ですが、いやいやいやいやビックリしましたねぇぇ。るる。 すっかり稲川が憑依していましたね。あそこまで完璧なまでに稲川になりきれるのは稲川本人とるるくらいなもんでしょう。 もうあそこまで来ちゃったら小説もなんもどうでも良かったのでしょうね。 おそらく稲川を書きたくてウズウズしていたんでしょう。あの勢いで私の番まで回ってきたらどうしようかと思いましたが、 そこはあゆ。だてに貧乏を気取ってるわけじゃありませんね。ちゃんと稲川を取り除いてくれました。 しかしホッとしたのも束の間、今度はオカマになってるし。 いったいこの先どうなるのでしょう。 では。第四回いきます。 ■■■「午前0時13分のメール」 第4話■■■ 「約束どおり来たぜ」 「あら。今度は早いのねぇ」 カレーうどんの器を取りに来ただるま食堂の大将の態度はでかかった。 さっき言われた”まずい”だの”ブサイク”だの”ハゲ”だの”デブ”だのという言葉を根に持っていたのだ。 「私、まだ全部食べてないのよねぇぇ」 見ると、具も汁もほとんど食い尽くしている。残っているのは器にへばりついている薄いニンジンくらいなもんだ。 そのニンジンを手で掬い取り、口の中にポーンと放り込んでから器を渡した。 大将は一刻も早くこのおぞましい部屋から脱出したい一心で器をひったくるように去っていった。 「まったくいまどきの若い子って礼儀もしらないのね。」 私はまた鼻毛を抜きながら毒づいた。 『毒づくときは鼻毛を抜きながら』というのが死んだおばあちゃんの遺言だった。 それ以来、おかげさまで私の家族は誰一人として鼻毛を出してる人はいない。 さすがおばあちゃんだ。立派な言葉を遺していった。 だが、私にはひとつだけおばあちゃんを恨んでいることがある。 それは誰にも打ち明けていない私だけの秘密だ。 思えば、オカマになった理由もそこに由来しているのかもしれない。 私はおばあちゃんがつけてくれた自分の名前が気に入らなかった。 幼いころは「ロクちゃん」と呼ばれなんの違和感もなく育ったが、物心をついたころから自分の名前が人と違っていることに気がついた。 一番困ったのはテストの時間だった。 名前を書くだけで優に3分はかかり、そのたびにおばあちゃんを恨めしく思ったものだ。 『鏑森六之助衛門悟太郎也』 かぶらもり ろくのすけえもんごたろうや 今年29歳の私の名前である。 友人たちは「拓也」だの「慎吾」だのとカッコイイ名前がついている。 おばあちゃんに「私もそういう名前が良かった」と泣いて訴えたことがある。 するとおばあちゃんは「ちゃんと”也”がついてるでしょ」と一蹴しただけだった。 こんなとってつけたような”也”なんてかえって邪魔だった。 私はこの名前を捨てようと決めた。 オカマになれば可愛らしい名前をつけることが出来る。 その一心で新宿二丁目の門を叩いたのであった。 インターネットもしかりである。 ネット内ではHNだけで生きていける。鏑森六乃助衛門悟太郎也以外であればなんでも良かったのだ。 だが、そのネットで今、これほどの恐怖を味わう事になろうとは誰が予測したであろう。 それから、もうメールのことは忘れて布団に潜り込もうと決めた。 歯の間に挟まった薄いニンジンを舌で器用に取り除き、もう一度、味を堪能したのち深い眠りに陥った。 どのくらい眠ったであろう。 カーテンから朝の陽射しが優しく私に降り注いでいた。 ふとパソコンに目をやると電源が入れっぱなしになっている。 「そうだわ。昨夜カレーうどんのまずさに呆れてあのまま寝てしまったんだわ」 すっかり熱くなったパソコンの電源を落とそうと近寄ってみると、 新着メールが届いていた。 差出人はいつもの名前だ。 朝のせいか恐怖感はない。 稲川の憑依に比べればこんなことくらい全然大丈夫だという思いもあった。 なんの迷いもなくメールを開くと、そこに書かれていた内容は・・・・・ つづく
rya
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