即興詩。即ち書きだめ。

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2002年04月02日(火)


橙色の神さま




四角いビルディングに囲まれていた
鏡張りの窓に空が映る
その ひどく不似合いな修飾に
思わず口角を上げながら
頬を刺す風に肩をすくめる
明日もこの街は相変わらず
春を知らぬ桜のような顔をしているのだろうか

確かあのコンクリートの向こう側に
橙色の神さまがいたはずだ
此処からは後光しか見えないけれど
毎日毎日
きっと気づかれるまでこの街を照らしている








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