即興詩。即ち書きだめ。
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扉を開けると 途端に潮のかおりがした 風が 吹いているのだ 今日はやけに強く 僕は踏み出した 一歩 一歩 海岸線沿いの国道で足止めをくらい すぐ其処に見える大きな世界に思いを馳せる とてつもなく遠い気がして立ちすくむ 振り返って巻き戻したい 僕は何故 此処まで来たのだ わかっていたのだ 国道を越えてあの世界までは行けないということ あの果てしない青へは届かないということ ライトが いつまでたっても変わらない 赤い目をして僕を睨む 帰れ 帰れと手を払って
結局は 眺めていることしか出来ないのだ 国道向こうの世界を、この位置から あぁ 潮のかおりは確かにリアルだったのに
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本拠地
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