非日常かもしれない日々

■ 嘘つき!! 2004年03月07日(日)
彼の居場所は嘘だった。
彼に聞いた住所は有り得ない住所だった。
しかし嘘をつくのも下手すぎる
市と町名は実在の場所を言って、番地とマンション名を嘘にすればいいのにね。
富士宮市○○の○○が実在しない町。
馬鹿みたい。そんなのすぐにばれちゃうのに。
あたしが富士宮市に行った事なくたって、ネットで地図を検索すればすぐだ。
大体、あたしは彼が嘘をつけばすぐにわかる。何でかわかんないけどすぐにわかる。
名前の事だってそう・・・

彼はあっさり嘘を認めた。
「ホントの事を言うわけないじゃん」
「君の性格を考えたらホントのことは言えない」
意味がわかんない。
何でもあたしと横浜で知り合う前に付き合ってた女との別れ話がこじれた。
その女は彼の会社兼自宅で自殺を図ったらしい。
それで彼は会社にも迷惑をかけてしまったらしい。
それから自称「秘密主義」になり、付き合う女にはちゃんとした所在地は言わなくなったのだと言う。
まあメールでの説明なんで、詳しいことはわかんないけど・・・
いつかあたしがこの女と同じ事をするんじゃないかと思ってるわけだ
「樹杏の鬱も凄く怖い。別に君をだましてるつもりはなかった」
ばっかじゃないの?
いくらなんでも彼にすぐに発見されるような所で、あたしは自殺なんかしないぞ!
てか、彼の住居で自殺なんか図るって死ぬ気なんてさらさらないじゃん!その馬鹿女!
って言うか、その女は中森明菜か!
あたしが死ぬとしたら、絶対にあいつにわからないように死んでやる!
あいつが知った時にはあたしは灰になってるのが理想。
できれば身元不明の死体になりたい!
お墓も葬式もいらない!馬鹿らしい。

まあメールでの彼の話だから良くわかんなけど、その女とあたしの行動が似てるらしい。どう似てるんだか知らないけど。
まあリストカッターだったのかしらね?勝手な想像だけど。
昔、あたしの傷を見るたびに異常に怒ってたっけ・・・・

てか「鬱が怖い!」って・・・
全国の鬱病患者に失礼だわ!不治の病じゃねぇんだからさ!

ひとつの嘘をつくと、その嘘をカバーする為にたくさんの嘘をつかなきゃならない。
この2年間、彼がくだらない嘘をつくたびに、あたしの心は痛んだ。
あたしを傷つけまいと彼なりの嘘だったのだと思う。
でも、すぐにばれちゃうんだよ。
嘘が下手な探偵も有り得ないけど、嘘が下手な「秘密主義」なんてもっと有り得ない!
いちいち「嘘でしょ?」って言うのも疲れるから黙って聞いてた。
でもたまぁに「君はたびたび、辻褄が合わない事言うし、同じ事柄を話すとそのときによって違う事を言うから信用出きない」
「君って自分の素性をあんまり明かさないよねえ」ってかるぅくジャブ打ってたのにね。

「あたしは君が嘘をつくたびに悲しかったよ。嘘つくときに心は痛まなかった?君はお互いに信じ合ってなかったとか言うけど、信じ合えないんじゃない。君が最初からあたしを信じなかったんだよ。君が嘘をつくからあたしはいつも不安でたまらなかったんだよ・・・」
すると
「ごめんm(__)m」ってメール。
「だから何度も警告したのに・・・」
「ごめん・・・」

「あなたは一体、誰なの?」
「あたしは君の素性も知らないまま結婚するの?」

「俺の住んでる所は富士宮。生まれたのは清水。おばあちゃんは東伊豆。本当にごめん・・・」

今までいっぱい喧嘩したけど、こんなにあやまる彼は初めてかな・・・

でも・・・今回は簡単には許さない。
多分、浮気されたり、別れようって言われるよりショックだ。
あたしは彼に信頼されてなかったんだ。
狂言自殺をするような馬鹿な女だと思われてたんだ。

一応、彼には許してあげるような態度をしながら・・・

簡単には許さない・・・・





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