非日常かもしれない日々

■ 仲直り 2003年07月01日(火)
お店の女の子達と別れて帰ったのは朝の6時。
眠れない・・・
「よし!行っちゃお!」
あたしは小さめのPRADAのボストンバッグに約3泊分の着替えと下着を詰め込んだ。
ネットで長野のホテルを3泊予約した。
問題は彼がどこにいるかわからない事。
長野県か静岡県か山梨県にいつもいる。
ただ、長野県も静岡県も山梨県も広い。
何市にいるんだか・・・
でもいいや!長距離の移動は覚悟した。
あれだけ別れるって言ってる人に
「今、どこにいるの?」何て聞いても答えは帰ってくるかわからない。
それにどうせなら
「今、長野にいるんだよ」って言ってみたかった。
そう。ドラマみたいに
「来ちゃった」って。一度、やってみたかった。
それに、そうされるのが割と好きなタイプだよ。あの男は。

新幹線で長野に向かう。
長野駅の手前の上田辺りで彼からの着信(!)
デッキに出て話する。
「今、どこにいるの?」
どうか長野にいてくれ。
「静岡県だけど」
あいたたた・・・・外した。
「今ね。新幹線に乗ってる。もうすぐ長野だよ」
「何で?何やってるの?」
「Kちゃんに会いに来た」
「でも俺、静岡だよ。全然、方向違うじゃん」
でもあたしはとにかく
「会いたいから。会うまで家に帰らないから」
熱海まで来れるかって言うから、調べたら長野から行くと17時くらいに熱海に着く。
「5時なら時間あるから会うよ」
長野で新幹線で東京まで引き返して、東京からこだまに乗る。
結局、戻ってるし・・・アホだな。
「何やってるんだよ。来る前にどこにいるか聞けばいいじゃん」
聞いても良かったのね・・・
今日1日で新幹線に3回も乗りました。
ちなみに高校の修学旅行以来の新幹線でした。

熱海に5時まで彼が間に合わなくって、結局、伊東で会った。

海を見ながら車の中で話した。
「何しに来たの?別れたんだよ?俺たち」
その割に彼はニコニコして、あたしの頭を撫でちゃったりしてる。
「別れ話」の切迫した雰囲気は皆無。
「しかし急に来るなんて。何やってるの?バカだなあ」
「Kちゃんに会いたかった。話したかった。どうしても」
「でも駄目だよ。別れるよ」
「あたしの事、好きじゃなかったの?前の日まで愛してるって。すぐに会いたいって君は言ってたじゃん。嘘なの?」
「嘘じゃないよ。本当にそう思ってたもん」
「たった1日で変わるわけないじゃん」
「変わるんだなあ。これが」
「そんなの変だよ。勝手だよ」
「あたしは納得しない。嫌だよ」
「お前は俺じゃなくていいよ。俺は必要ないんだよ」
「絶対必要!君じゃなきゃ駄目!」
「じゃあ一旦、別れよう。距離置こう。友達になろう」
「また?前も別れて結局、うちら付き合ってるじゃん。しかも会いに来たのは君から。友達とか言ってエッチしてたじゃん!」

そんなやり取りが続いたけど・・・

「樹杏は本当に俺が必要なの?俺じゃなきゃ駄目なの?」
「駄目!絶対にKちゃんじゃなきゃ駄目」
「”別れない”って君が言うまであたし帰らないからね!」
「わがままだなあ。もう」
でも終始、彼はニコニコしてた。
あたしの頭を撫でてた。

「ホントに樹杏は俺じゃなきゃ駄目?」
「駄目だよ。じゃなきゃこんなとこまで来ない」
彼に抱き寄せられてキス。
「これが答えだよ」

その後はいつも通りのあたし達。
コンビニでもベタベタしてた
「何かいつも通りだなあ」
彼は笑う。
時間はわずかしかなかったけど、ラブホに行った。
「即ベット!」
(注※「即ベッド」とは風俗用語だと思われる。風呂に入る前にSEXするサービス。高級店で行われてるらしい)
朝にシャワーに入ったきりだから、あたしは拒否したけど
「お前のだから汚くないよ」
と言いながら服脱がされて押し倒されて・・・
さっきまで「別れる」って言ってたくせに。

「1日しか別れなかったね」
変なの





↑メッセージが変わるよ
My追加

nextINDEXback

Arranged + Written by 樹杏(じゅあん)

Material by B*wasabi + Skin by caprice*
ご感想をどうぞ。




*My追加 *???
*MAIL *BBS *HOME

エンピツユニオン


エンピツ