非日常かもしれない日々

■ いつかこんな日がくるかと思っていたよ 2003年03月19日(水)
昨日と一昨日の日記を今日、一気に書く。
あたしは彼に3ヶ月振りに会えた喜びよりも、不安が大きくて何も書けなかった・・・

彼から電話が着た。
「お前、何を知ってるって?!」
「そんなの自分でわかるでしょ?」
「そうなんだよ。わかってるよ」

素直に彼は認めた。
「深い意味はなかったんだよ」
とも・・・

最初は店での出会い。
彼にしてみれば軽い「ナンパ」のつもりで、あたしに声かけた。
あたしも軽く付いていった。
彼にしてみれば、何人かのセフレにあたしを加えるつもりだったから、偽名を名乗った。
その名前は横浜では、何度も使っていて、他の女の子にもそう名乗っていた。
でも、あたし達はいつの間にか「セフレ」じゃなくて(多分、2度目のデートでお互いに本気だったと思う)
でも、最初に違う名前を言ってしまい、途中で呼び名が変わるのも何か変で言い出せなかったって。
言えば、いつも疑い深い樹杏だから
「あたしを騙してたんだ」ってあたしが怒りそうで、言い出す事が出来なかったって。
でも、いつかはこんな日が来るかなって思ってたって。
横浜では他の人も「Kちゃん」って呼ぶから、違和感はなかったし、自分でもたまに忘れてたって・・・

「あたしを騙してたの?面白かった?」
「何だよ?”面白い”って」
「自分よりも年上で、風俗嬢の女が自分にはまってくの見てたら面白いじゃん!」
「何だよ?それ?自分でそんな事言うのか?」
「ゲームとしては面白いじゃん!」
「ゲームって・・そんなんじゃないよ!言うタイミングを逃がしちゃっただけよ」

「あたし、1年以上も前に気がついてたよ」
「その時に、すぐに言えば良かったのに・・・俺、言い辛くて・・・」
「だからあたし、ずっと騙されてるかもしれないって思ってたんだ」
「だからお前、やたらと俺の事、疑ってたんだ」
「名前を嘘つくなんて有り得ないじゃん」
「だって。出会った時はお前は店の女の子だから、それで本名を言わなかったんだ。まさか、こんなに長く付き合うとは思わなかったから。気がついた時に言えばよかったのに」
「恐くて言えなかったんだよ。騙されてる振りしてようかと思った」
「何だよ。それ?」
「”お前の事、騙してたんだ。ばれたから別れよう”って言われるのも嫌で」
「騙してたら、こんなに長く付き合うとは思えないけどな」
「ずっと苦しかったよ」
「ごめんね・・・許してくれるよね?」
「君があたしの事を本気で好きなら許してあげる。そうじゃないなら許さない」
「じゃあ(好きだから)許してくれるね!」
「ほんとにあたしの事、好きなの?」
「当たり前だろ?こんなに長く付き合ってるのに・・」
「あたし、もう札幌には帰らないつもりだけど(彼が迎えに来てくれるのをまってる)それでもいいの?」
「いいよ。何度も帰るなって言ってるだろ?」

それでも、あたしは最後まで「怪しいよね。あんたは」って言い続ける・・・

数十分後にまた彼から電話着て
少し話しして・・・




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Arranged + Written by 樹杏(じゅあん)

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