非日常かもしれない日々

■ 彼に会えた・・・でも・・・ 2003年03月17日(月)
昨日、店にいたら彼からのメール。
店は電波が悪いので、電話で会話することが不可能。
何とかメールは通じる。
「明日は休み?!」
「休みじゃないけど何で?」
「欲求不満?!」
「不満だよ!」
「(エッチ)する?」
「どう言う事?」
「明日、朝から夜まで時間が取れる」
そりゃ、休みじゃなくたって休むよ!

あたしは朝6時に起きて、用意して電車に乗る・・

また中間地点(静岡)で彼に会う。
長野まで行っても良かったけど、彼がおばあちゃんの家にも寄りたいらしく、いつものように伊東で会った。
そしてお馴染みの露天風呂付きのラブホに行った。

ラブホに行く前にコンビニに寄ったけど、いつものようにコンビニの中でも、あたしに後ろから抱きつくし・・・
可愛い男だ。
前歯が抜けちゃってて間抜けだけど・・・
忙しくて歯医者に行けないらしい。

朝方まで仕事をしていたと言う彼は、寝不足で目がウルウルしてた。
ちょっと可哀想。

部屋に入ったら、ベッドに寝転びながらも、両腕を広げて
「こっちにおいで」
思い切り抱きしめられて、3ヶ月振りのキスをした。
携帯で、いきなり写真をたくさん撮られた。
「お前が送ってくる画像、俺の思うのと違うんだよ」
上目遣いしろとか、ちゃんと笑えとか注文がうるさい。
その後、めっちゃ勃起してたけど、露天風呂に行った(笑)

露天風呂で、あ〜だこうだと話をして部屋に戻って。
エッチしたけど、やっぱ気持ちいい。
「止めて〜」って言う位、愛撫されておかしくなりそうだった・・・

二人とも、寝不足だったから1時間位寝て、起きてまたSEXして・・

彼が自分の携帯をいじり始めて、着メロがどうのこうのって話しをしてたんだけど。
自分が登録した着メロを、彼が順番に聴いている時だった。
「殆ど、お前にもらったのばっかだよなあ」
何て言ってて・・・
エロ着メロも合った。それはあたしが彼にあげたもの。
自分の名前で、例えば
「たかし〜イク〜」みたいな自分の名前を呼んでくれるサイトがあるんだけど
「Yヒロ〜ああ〜ん」
「Yちゃん〜ああ〜ん」
・・・・
「Yヒロ」って誰?
てか・・・実はあたしは1年以上も前に気がついてた。
彼の名前が違う事。
苗字は一緒だけど・・・

まだ、彼があたしと半同棲してた頃、彼の昔話を聞いていて、
「Yちゃん」って彼は自分の事を言った。
あたしが彼に聞いている名前は
「Kちゃん」
あたしは「えっ?」って思ったけど、その時は聞き流した。
彼に問うのが少し恐かった。
それからしばらくして、彼が酷い風邪を引いた。
彼は何気に棚の上に病院で貰ってきた、薬を袋ごと置いていた。
薬袋に書かれている名前は
「Y浩」
でも、あたしが知っている名前は「K冶」
漢字では一文字違うだけ。
でも読み方は全然、違う。
あたしは数メートル離れている位置から、その袋を見た。
普通の人なら、ボールペンで書かれた、その文字は数メートル離れたら見えないけれど、あたしは異常に視力がいい。
見えてしまった
でも、あたしは近くまで寄って、手にとって見る事をしなかった。
「見間違い」だと思うようにした。
彼は普段から、財布や携帯を無造作に置く人だ。
見ようと思えば、あたしはその中身を見る事は出来たけど、あたしはそうしなかった。

当時、すぐに問いただせば良かったのかもしれない。
でも、あたしは聞けなかった。
当時は、いつになるかはわからなかったけど、あたし達は「別れる」事を前提に付き合っていた。
「遠距離は無理」って。
「あたし達は別れるんだ」
そう思っていたし・・・

でも3月になって、彼が横浜を離れる事になっても、別れるって言ってたはずの、当の彼が
「こんなに好きなのに別れられない」

って言い出した。
あたしも名前のことは忘れかけてた。
ちょっとは心に引っかかっていたけど・・・

5月になって、あたし達は別れたけど、何故か毎日、メールや電話を欠かさなかった。
7月に彼が、横浜のあたしの家に泊まりに来た。
彼の携帯は「千社札」が貼ってあった。
名前の千社札。
その札の名前は
「○○Y浩」だった。
あたしが知っている名前は
「○○K冶」
彼は
「あ〜。これ剥がそう。汚いから」
ってビリビリにして捨てた。
ますます「怪しい」って思ったけど・・・・

その後は、いつの間にか「復縁」してて、いつかは結婚したいね、とか、札幌には帰るなとか、迎えに行くからみたいな事を彼から言い出すようになって・・・

でもね、あたしはずっと気になってた。
いつか彼の方から名前の事を言ってくれるんじゃないかって・・・

あたしは何度か言った。
「君はどこの誰?」
「君はあたしに嘘ついてるよね」って。
彼は
「俺が何、嘘ついたんだよ」

そして今日、また聞いてしまった。名前を・・・

あたしは急に不機嫌になる。
口を聞かなくなる。
「どうした?」
って何度も聞かれた・・・
あたしは、また彼に聞く事が出来ない。

5時半を過ぎて、帰る時間になる。
たったの6時間。
3ヶ月振りに合ったのに・・・
あたしは益々、無口になる。
ホテルを出て、彼はあたしを抱き寄せたり、笑わせようとするけど、あたしは無口・・・

「そう言えば20日に札幌に行くんだよね?お土産は六花亭のチョコね!」
「もう帰って来ないよ」
「えっ?!何で?」
「もう帰って来ないから、チョコはないよ」
「・・・・」

道は何故か、いつもと違う道。
いつもなら伊東駅に向かうはずなのに
「ねぇ、どこに行くの?」
「伊豆高原の駅」
「何で、そんなローカルな駅に連れて行かれるの?」
「お前が札幌に帰るって言うから遠回りした」
「帰ってもいいけど、その代わり、俺と別れないでね」

「あたしの事、好きなの?」
「何回も言わせるな」

あたしは益々、混乱する。

好きなら何故、本当の名前を言ってくれないの?




↑メッセージが変わるよ
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