「あたしなんか”都合のいい女だ”」
「一緒に住む気もないくせに」
「あたしはただのセクフレか?」
「あたしは愛されていない事を知っている」
そんな言葉を朝方、あたしはメールで彼に投げつける。
夜になって彼からの返事
「セフレなんて思った事ないよ。別れる?!」もちろん
「別れない」と答えるあたし。
すぐに彼から電話着た。
「お前っていつも、俺をクソミソに言うくせに何で別れたくないの?」って。
そんなこんなで仲直りだ。
「樹杏は俺と一緒に住みたいの?」「住みたいと言うか、ずっと一緒にいられたらいいなって・・・嫌ならいいけど」
「お前がそんな風に思っているなんて意外だったよ」「意外だった」って言葉が、あたしには意外だった。
「う〜ん・・何かいい仕事ないかな?」「今の仕事、好きなんでしょ?」
「でも、この仕事をやってたら家借りれない。またどこに行くかわからない」
「いい仕事合ったら、すぐに変わるんだけど・・・」彼、今の仕事を大好きでやってると思ってたけどな。
そして、あたしと一緒に住みたいらしい・・・
「札幌に仕事ないかなあ?」「ないよ〜」
「月25万円でいいからあればなぁ・・・札幌に俺も住むのに」ただでさえ不景気で、中卒の彼には難しいだろうな・・・
どうなるんだろ?あたし達・・・
「お前の事はセフレなんかじゃないからね
セフレが欲しかったら、近くで見つけるよ」
「俺は風俗には行くけど、お前の”穴”以外には入れない。
それが俺のポリシー。だからお前も”穴”に入れないでね」やっぱソープは駄目らしい・・・
ひとしきり思い出話に花が咲く。
初めて彼が客で来た事とか、初めてのデートの話とか・・・
「よく喋る女だなぁと思った」って彼は笑う。
「早く稼いで(風俗)上がってね」