例えば、きょう。
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2004年07月12日(月) 人間失格

私も多くの人と同じです。

まるで自分のことが描かれているようだ。

思ったよ。
なぜか思いましたよ。
もう、気持ちの悪いくらい。
なぜか、自分がいるようで、叫びだしたい恐怖に襲われ(それはいつものことだけど)、でも、ページをめくる手が止まらない。
止められなかった。

叫びたいというか、狂いたいというか、なんというか。
胸がズキズキしたというか。

もちろん、時代も違うし、葉蔵に比べれば私なんて全然幸せに暮らしているだろう。

でも、ナルシズムとコンプレックスがてんこ盛りで負のオーラをバシバシ発しているの不幸自慢のこの小説を、なぜか。
なぜか、自分と重ねてしまう。

人間、失格。
もはや、自分は、完全に、人間でなくなりました。

嗚呼、若さゆえ。
多分、10代から20代前半にかけてしか読めないと思う。
太宰治。
何でだろうね。
今しか読めない。
今だから、
今だから…

今自分には幸も不幸もありません。ただ一さいは過ぎていきます。


セツカ |MAIL