別にボロミアのことではないが、 ボロミアに遠く影響をお与えた王の話。今日の講義。 サットン・フーというアングロ・サクソン時代の英国 最大の遺跡の発掘の第一人者、アンジェラ・エヴァンスが、 今日のレクチャラー。 今のコースは授業料も高いが、招く講師が専門性が高いので、 講義の内容を考えれば無理もないか、と思う。 サットン・フーの発掘は、トールキンに影響を受けた 多くの若者が参加したのだそうだ。 実は、この船に埋葬された理由は本当の所はわかっていない。 この時代は暗黒時代とも呼ばれるように、文字資料が残っていない。 しかし、おそらく死後の国の川を渡るための船だろう、 といわれている。 だが、同時にこの移民たちはスカンディナビア半島や、 北部ドイツからやってきていて、ケルトと初期キリスト教と、 ゲルマンの神話とが複雑に入り混じり、彼らの死生観というのもまた、 わかり辛いらしい。 戦士の魂を迎えるという、ワルキューレの乙女のイメージも 残っているとか?
しかし、映画のボロミア、原作のように彼の武器と彼が倒した オークの武器を一緒に載せなくて正解だったと思うよ。 沈むがな。
|