英国留学生活

2003年11月25日(火) 船に埋葬された男

別にボロミアのことではないが、
ボロミアに遠く影響をお与えた王の話。今日の講義。
サットン・フーというアングロ・サクソン時代の英国
最大の遺跡の発掘の第一人者、アンジェラ・エヴァンスが、
今日のレクチャラー。
今のコースは授業料も高いが、招く講師が専門性が高いので、
講義の内容を考えれば無理もないか、と思う。
サットン・フーの発掘は、トールキンに影響を受けた
多くの若者が参加したのだそうだ。
実は、この船に埋葬された理由は本当の所はわかっていない。
この時代は暗黒時代とも呼ばれるように、文字資料が残っていない。
しかし、おそらく死後の国の川を渡るための船だろう、
といわれている。
だが、同時にこの移民たちはスカンディナビア半島や、
北部ドイツからやってきていて、ケルトと初期キリスト教と、
ゲルマンの神話とが複雑に入り混じり、彼らの死生観というのもまた、
わかり辛いらしい。
戦士の魂を迎えるという、ワルキューレの乙女のイメージも
残っているとか?

しかし、映画のボロミア、原作のように彼の武器と彼が倒した
オークの武器を一緒に載せなくて正解だったと思うよ。
沈むがな。


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