早速、プロジェクト・マネージャーと プロジェクトの進め方で、意見が合わない。 まあ、彼がマネージャーなので、彼に従うけど。 3週間以内にちゃんと纏まるかな、とちょっと思う。 とりあえず、今日は自分の分のノルマをこなしておく。
関係ないが、先日友人に「カバラって知ってる?」と聞かれた。 錬金術でも始めるのかと思ったら、エーコーの 「フーコーの振り子」に挑戦するのだという。 フーコーをM.Foucaultと勘違いした時点で、既に私はだめだめなのだが。 コーンウォールのウィッチ・クラフトミュージアムに行った時に、 入り口の耳の尖ったおにーさんは、カバラ密儀の本を読んでいた。 はまりすぎ。 ざっくり言えば、「万物の根源は数である」とした、ピュタゴラスの 教えを元にした魔術だったと思う。 元々ピュタゴラスも、学派というより教団というか秘密結社の 色が強く、それがのちに「世界の構成を数で解明できる」という、 思想の流れになったかと。 天文学とも結びついて、蝕や彗星の研究もされていたので、 その辺で、フーコーの振り子と関係しているんじゃないの? ニュートンも錬金術師とも、言われているね。
錬金術というのは、所謂非金属から貴金属を生み出すのを目的と している所からつけられた名だけれど、コーンウォール在住の 現役自称錬金術師によると、それが目的ではないのだとか。 権力者の庇護を得るための口実とも言われている。 ホムンクルスを経て、賢者の石を作ることが究極の目的。 ハリー・ポッターと賢者の石に出て来る、ニコラス・フラメルは 実在の人物。14世紀辺りだったかと思うけど。 錬金術の祖は、ヘルメス・トリスメギストスと言われる、 アレキサンドリアの神官で、彼の残した書物が大本と言われる。
ヘルメス(メルクリウス)は、水銀が持物で変化の象徴とされた。 アレクサンドロスのエジプト宥和政策と、自身の神格化があいまって、 ヘルメスとトートの一体化がなされた。 学問都市として名高いアレキサンドリアから、ギリシアにエジプト学が 流入して、デュオニュソス密儀や、オルフェウス・エレウシス密儀に発展。 それらは、中世に異端として迫害されたり、古典知識とともに、 失われたけれど、プラトンやアルキメデスと同様、アラブ世界で その知識は保存されていて、十字軍遠征やレコンキスタで、西洋世界に バックフローしてルネッサンスを促し、メディチやアレッサンドロ6世の 庇護の下、ピコはキリスト教内のカバラを提唱し、ネオ・プラトニズムも 同時代にうまれた。 話し繋がっているかな?
有名どころで、ミルチア・エリアーデの本がわかりやすい。 多分、市立図書館にも入っている。
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