英国留学生活

2002年04月22日(月) 領主様と女王様

今日もまたタイトルが変だが、一応学校の話。

学食に入ったら、いきなりそこにはロード・エルロンド
(仮名、職業:コースヘッド)が鎮座ましましていた。幻の奥方と一緒に。
職場結婚だと聞いてはいたが今まで見たことなかった。
予想通りなかなか可愛い、世の中やっぱりそんなもんだ。
恐れ多くも、彼に3回もコースのことでクレームをつけた私は
ばっちり認識されているらしく、にっこり笑って手を振られた。
笑うと別人のように優しい顔になる・・・わけはなく、やっぱり怖い。
しかしこちらももう慣れたので、笑って挨拶を返す。
学食のおばちゃんはpeaをてんこ盛りよそってから、
「あら、人参の方が良かった?」と言う。遅すぎです。
それと鶏の毛ぐらい毟っとけとつっこみたい。(スーパーの豚肉もだ)
イギリスの食材と食事事情については、
「『イギリスはおいしい』に対するカウンターアーギュメント」と
題していずれレポートを仕上げるつもりだ。(嘘です。)

IELTSというテスト対策の授業の時間割が変更になり、
そのリストに私の名前がなかった。
たまたま、その先生に会ったので、声をかけようとしたら、
「君のビジネスのエッセイ返すよ」と言われた。
「いえ、私はビジネスはとってません。それよりIELTSのクラスに
私の名前がないんですけど。」
「ああ、ただの間違いだよ、それは。エルロンドが10年後ぐらいに
直してくれるよ。」
いや、6000年生きてる彼にとってはそれでもいいかもしれないが、
私には遅すぎだ。またクレームをつけねばならないらしい。
「あれ?君のエッセイがないよ」
だから、私はビジネスはとってないってば。
この微妙に人の話を聞かない先生は、オックスブリッジの両方で
学位を取っている化け物である。ビジネスと心理学らしい。

さて、「ヨーロピアン・ソサエティ」のセミナー。
レクチャラーはここでは仮にレディ・アンとしておく。クィーン・アンでも可だ。
(←仮名になってない)
金髪、細い縁メガネの彼女は付加疑問文(だっけ?)を連発する。
It is 〜, isn't it? というあれだ。
以前のチュートリアル(こんな内容でエッセイを書くという面接)で、
「Don't you follow me, do you !?」と言われた私は思わず、
「I would have followed you, My captain. My queen. 」([c] Boromir)
と口走りそうになった。
70年代ミッキーマウスとか、トルコ人の姑とか彼女のネタは尽きないが
とりあえず、今日のテーマは「ナチズムとファシズム」
だがイースター休み前に行われたレクチャーの内容は記憶の彼方なので、
ナチの軍国主義について聞かれた時にゲーリングの話を持ち出してみた。
「貴方、なんで彼の事を知っているの?」(メガネキラン)
「レッドバロンの本を読んだからです」
"Oh, Red Baron! He was a great successful German ace pilot.〜"
とちょっと嬉しそうに解説しだした。実は好きなのか?リフトホーフェン。

一つ。勘違いしていたことを知った。
ローマ神話のヤヌス(発音がジャナスだったので、最初わからなかった)
についての話が出た。二つの顔を持ち、相反する性質を持つと答えたら、
違うと言われた。彼女が二つの顔を持っているのは、
過去と未来とを共に見ることができるという意味らしい。叡智の象徴?
日本の和魂と荒魂みたいなものかと思ってたけど。


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