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中国知識人の悲哀 - 2007年03月14日(水) 『私は「毛主席の小戦士」だった―ある中国人哲学者の告白』 石平著 この本、発行前から激しく気になっていたので、密林にて入手しました。 一読してびっくりです。 大筋としては分かっていたつもりのことですが、自分とさほど年の違わない中国の若者(天安門当時)が、これほど激烈な思想遍歴をしていたのかと思うと慄然とします。中国の真の知識人は、どれだけ受難に耐えなければならないのか…。 昔々中国文学史の教授が、「文革の時、本当に知識人は大変な苦労をした」と教えてくれましたが、それ以降も現在に至るまで、知識人の受難は続いていると見るべきのようです。 幼少期の文革、青年期の天安門事件、そして改革開放路線と現在の反日路線、そのただなかで当事者であった人にしか書けない迫真の書。 ていうか、ほんとに他人事じゃないんで怖すぎます。 著者は「中国が投げ捨てたものが、日本で命を得て永らえている」と日本を愛してくれていますが、それがかえって切ない…。 -
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