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| 2006年12月06日(水) ■ |
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| 気の毒なマシュー・ライリー |
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皆さん、一時期私が「スケアクロウ」という冒険小説にはまっていたのを覚えておいでだろうか?ざら紙で製本したペーパーバックみたいな作りの雑誌感覚の本で、わざわざ3分冊にして3ヶ月に渡って刊行したので、非常にイライラさせられた本だ。
イライラしたというのは、中身が面白かったため、次の本が出版されるのを待つのにイライラしたということだ。その作者がオーストラリアの若手作家マシュー・ライリー。そのライリーの新作『7ワンダーズ』を図書館で借りてきた。
マンガチックな雑誌感覚の本で失敗したせいか(すごく面白いのに売れなかったみたい)、今度は大判の単行本上下巻。。。だからっ!分冊にするほどの内容じゃないし、ましてや大判の単行本なんて、誰も買わないって!
エンターテインメントとして面白いのは間違いない作家なのに、日本の出版社の妙な勘違いで、売れずにいる気の毒な作家だ。今回だって、上下に分ける必要など全然ないほどの厚さだし、単行本にして儲けようたって、中身が中身だから、そうそう売れるわけがない。マジで作家が気の毒。
〓〓〓 BOOK
◆図書館貸し出し(→12/20)
『ビッグ・レッド・テキーラ』/リック・リオーダン (著), Rick Riordan (原著), 伏見 威蕃 (翻訳) 単行本: 448ページ 出版社: 小学館 (2002/12) ASIN: 4093562725 サイズ (cm): 19 x 13 内容(「BOOK」データベースより) テキサス州南部のサンアントニオで保安官の父を殺されたナヴァー。必死の捜査にも拘わらず犯人は挙がらなかった。青春のまっただ中で父の死を迎えた彼は、恋人リリアンや家族とも離れ、思い出も故郷も捨てて西海岸へ移る。12年後、弁護士事務所の調査員となっていたナヴァーは、かつての恋人からの依頼で帰郷するが、彼を待っていたのは、リリアンの失踪と、なぜか敵意に満ちた人々の視線だった!アンソニー賞、シェイマス賞をダブル受賞した大型新人の超話題作、気鋭の訳でついに登場。
『ランプの精(ジン)―イクナートンの冒険』/P.B.カー (著), 小林 浩子 単行本: 380ページ 出版社: 集英社 (2004/12) ASIN: 408773417X 内容(「MARC」データベースより) ジョンとフィリッパは、ニューヨークに住む12歳の双子の兄妹。ある日、親知らずを抜いたところ異変が続発。実は、2人は半分人間、半分は火からできたジン(妖霊)の血をひいているという…。冒険ファンタジー3部作第1弾。
『7ワンダーズ(上)』/マシュー・ライリー (著), 飯干 京子 (翻訳) 単行本: 320ページ 出版社: 早川書房 (2006/8/25) ASIN: 4152087552 サイズ (cm): 21 x 15 内容(「MARC」データベースより) 伝説の巨大建造物のなかに隠された黄金のキャップストーンのピース。それを手に入れたものは、千年の間、世界を支配する力を得るという。世界支配をもくろむ者たちと、それを阻止せんと挑む者たちとの凄絶な闘いがはじまった。
『7ワンダーズ(下)』/マシュー・ライリー (著), 飯干 京子 (翻訳) 単行本: 344ページ 出版社: 早川書房 (2006/8/25) ASIN: 4152087560 サイズ (cm): 21 x 15 内容(「MARC」データベースより) ピースの在り処を記した古文書、解読できる少女とピース探索の手がかりはそろった。アメリカと欧州連合が争奪戦を開始。小国連合によって選ばれた9人の戦士は、はたしてピースを集め、世界に平和をもたらすことができるのか?
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