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2006年06月05日(月)
ユダヤ人と反ユダヤ主義(7)

◆ユダヤ人と反ユダヤ主義─第7回:ヨーロッパにおけるユダヤ人(アシュケナジ系)の歩み

本来、このテーマは先週で終わるはずだったのだが、だいぶ内容が盛りだくさんになってしまい、結局1週ずれる形になった。そのため、7月に補講がある。全10回ではなく、11回になるということだ。

アシュケナジは、ロシアのほうに行ったユダヤ人だが、ウクライナでのユダヤ人迫害が、世界中でもっとも酷かったらしい。あまりに酷いため、ロシアにいた多くのユダヤ人がアメリカに逃げた。

ロシア系ユダヤ人の作家といえば、バーナード・マラマッド。彼は、そういう過酷な運命の子孫ということなのだ。マラマッドを理解するために、この授業を受けているわけだから、こうした背景を知ることは、とても重要なことだと思う。

マラマッドの作品の中に、シオン議定書の夢を見てうなされるといった場面があるが、彼自身がロシアで迫害を受けたわけではないけれど、そういった話は家族の中で生々しく語られていたのだろうなと推測できる。

来週は、いよいよアメリカに移民したユダヤ人の話になる。マラマッドの核心に触れる一番重要な授業かもしれない。


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