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2005年09月05日(月) ■ |
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日本でも台風14号 |
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アメリカだけでなく、日本でも大型の台風14号が来るぞ〜と思っていたら、夕べは東京でも浸水、避難勧告、避難命令。他のいくつかの場所に混じって「新宿区」とあったものだから、母が心配して電話してきた。そういうところ、やはり親は有難い。親身に心配してくれるのは、「親身」というくらいだから、結局自分の親だけだ。
「うちの前の家は、昔、利根川が溢れたときに、よそから家ごと流されてきたらしいよ。で、そのまま居ついちゃったんだって」なんて話をしながら、とにかく気をつけなさいよと。気をつけても、自然災害だけはどうにもならないんだけど。
幸い、うちのほうは浸水などはなかったけれど、それでもこれから台風が近づいて、だんだん強くなってくると、地下があるので危ない。と書いていて、おかしいぞと思う。
肝心の台風はまだ関東地方まで来ていないのに、昨日は水が溢れてしまったのだ。一度に大量の雨が降ったために、東京都の限界を超えてしまったとか。このまま台風が列島を縦断したら、再び水が溢れるだろう。しかもカトリーナクラスの台風だから、長引けば被害も大きい。ニューオーリンズの惨状をずっと見続けていただけに、「ここはだいじょうぶ!」と安心してはいられないという気持ち。
このところ、いしいしんじを何冊か読んだが、ずいぶん人気があるみたいだ。海外文学の話題には、ほとんど目を留めてもらえないが、いしいしんじの本には反応がある。それはそれでいいのだが、日本では、やはり海外文学の人気は低いのだろうかと、ちょっとがっかりもしている。
今回気がついたのだが、いしいしんじには、何かはっきりとはわからないけれども、おそらく個人的な共通点があるため、ツボにはまるところがあるのだ。他の人がどういう理由で好きなのかは知らないが、私にとっては、そういうことだ。前に、宮沢賢治と比較するべきではないとも書いたが、無理に比較してみれば、やはり私は賢治のほうが好きではある。
けれども、妙に懐かしい感覚があって、今まで思い出したこともないような、自分の子どもの頃のことを思い出させるのがいしいしんじなのだ。
〓〓〓 BOOK
◆読了した本
『ぶらんこ乗り』/いしい しんじ (著) 文庫: 269 p ; サイズ(cm): 15 x 11 出版社: 新潮社 ; ISBN: 4101069212 ; (2004/07) 内容(「BOOK」データベースより) ぶらんこが上手で、指を鳴らすのが得意な男の子。声を失い、でも動物と話ができる、つくり話の天才。もういない、わたしの弟。―天使みたいだった少年が、この世につかまろうと必死でのばしていた小さな手。残された古いノートには、痛いほどの真実が記されていた。ある雪の日、わたしの耳に、懐かしい音が響いて…。物語作家いしいしんじの誕生を告げる奇跡的に愛おしい第一長篇。
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