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2005年07月20日(水) ■ |
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<重要>マキャモン情報 |
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おととし、ロバート・R・マキャモンの『魔女は夜ささやく』が出版された時、いくつかの疑問を日記に書いたことを覚えている方もいらっしゃるだろうと思う。
そもそもこの本の原書が、洋書はPBになっても分冊にならないという常識を覆して、2分冊になったところから疑問が起こった。ごく一般的なPB1冊(400ページ前後)を翻訳すると、日本語ではだいたい上下2巻になったりするので、そういう計算からすると、これは4冊になるのでは?と。ほかにも不思議なことがいくつかあって、その都度書いていたわけだが、今日、出版元の文藝春秋翻訳出版部の方から、この本についての情報をいただいた。
同邦訳書が原書よりもページ数が少なかったというのは意外でした。底本には小出版社の初版を使用しましたが、たしかに組が粗く、また文字も比較的大きかったため、こうしたことが起きたのかもしれません。いずれにせよ、完訳であることはたしかです(小説の場合、弊社では抄訳ということはあり得ません。現代では、おそらくほとんどの出版社がそうだと思います)。
上下巻の区切りが原書PB版と異なるのも、翻訳作業→編集作業の段階ではPB版が完成していなかったため参照せず、こちらで独自に物語の流れに基づいて上下巻の切れ目をつくったためです。
上記でいくらかなりとも気分がすっきりなされば幸いです。巻末の著作案内も(マキャモンの断筆が事実上解けていない、という悲しみもあって記したのですが)お楽しみいただけたようで光栄に存じます。
●さらに詳細をご覧になりたい方はこちら →【BOOK SALON】 「ロバート・R・マキャモン」コーナー
というわけで、大きな疑問がひとつ解決できた。マキャモンファンとしては、非常に嬉しい。そろそろ新刊は・・・ないんですかね?(^^;
〓〓〓 BOOK
◆読了した本
『Neverwhere』/Neil Gaiman (著) ペーパーバック: 352 p ; 出版社: Headline Book Publishing Ltd ; ISBN: 0747266689 ; (2000/11/02) 内容(「BOOK」データベースより) 善良な一市民であるリチャード・メイヒューは、ロンドンの道ばたで怪我をした少女を助けたときから、彼のごく普通の暮らしは一変してしまう。その瞬間から、彼は夢にも見たことのない世界へ投げ込まれ、そこでは闇のサブカルチャーが、町の下にある廃線となった地下駅や下水の中で栄えたのだ。彼が知る世界よりはるかに奇妙で危険な世界が…。
※画像は Amazon.co.uk のものなので、割引率が違います。
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