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2005年06月13日(月)
アムトラックで行くボストン一日観光

<第七日目>

4:30 起床
6:10 ホテル出発→ペンシルバニア駅
7:55 ニューヨーク発(アムトラック)
 |
約4時間(ニューヨーク州→コネチカット州→マサチューセッツ州→コネチカット州→ロングアイランド州→マサチューセッツ州)
 |
11:55 ボストン着
12:30 昼食(クインシー・マーケット)
14:00 市内観光(茶会事件の船、ビーコンヒル、マサチューセッツ工科大学、ハーバード大学、サウスステーション付近)
18:00 ボストン発(アムトラック)
 |
約4時間
 |
22:00 ニューヨーク着
24:00 夕食(アイリッシュ・パブ)


早朝から、アムトラックでボストンへ。暑くて乱雑なニューヨークを離れられるのが嬉しい。お化けの出そうなというか、ダニに噛まれそうなホテルを早々に出れるのも嬉しい。こんな早朝に、普段なら朝ごはんなど食べられそうにないのだが、昨夜あまり食べていなかったのと、ニューオーリンズで朝食をたっぷりとる生活になっていたので、ホテルのロビーにあるコーヒースタンドで、ツナサンドとコーヒーの朝食を食べる。

ボストンまでは延々と列車に揺られていくだけだが、飛行機と違って、どうしても嫌なら次の駅で降りられるという安心感がある。けれども、物珍しさもあって、朝早いにも関わらず、アムトラックでも眠れない私。お腹が空いたような気がするとか、喉が渇いたとか言って、早速売店に出かけた。結局アイスティーだけ買って、となりの食堂車(大陸を横断するような長距離列車ではないので、実際には食堂車ではない)に座って、ちびちび飲んでいた。

車窓からの眺めは、特筆すべきこともない。ビルが少なくなって、緑が多くなってくるだけのこと。でも、海が見えてくる頃になると、ニューヨークとは全く違った趣。途中のキングストンからは、マーサズ・ヴィニャード(Martha's Vineyard)に行けるのだと知って、ちょっとわくわく。あの有名なマーサズ・ビニャード(不勉強な翻訳家は「マーサのぶどう園」と訳してしまう)は、このあたりなのかと。きっときれいな所なんだろうなと、容易に想像できる。

さて、いざボストンに着いてみると、なんとニューヨークよりも暑い!しかも湿気もある。間違いなくフェーン現象による暑さなのだろう。向こうのガイドも、こんなに暑いことはありませんとのこと。ボストンは北海道くらいの緯度だから、普通なら、真夏でも25度くらいらしい。なのに今日の気温は、軽く35度は超えているだろう。暑い!

ともあれ、バスに乗り換えてクインシー・マーケットまで行き、とりあえずお昼。何を食べても自由なのだが、ガイドさんにクーポン券をもらって、案内された店で食べることにした。クラムチャウダーとロブスター・サンドのセットで$15はお安い。それに、生カキとボストンの地ビール、サミュエル・アダムスを追加。南部のDIXIEもおいしかったが、ここのサミュエル・アダムスもおいしい。

ホットソースをふりかけて食べるケイジャン料理もいいが、「クラムチャウダー&ロブスター・サンド」って、私には最高の組み合わせ。何が好きって、ハマグリにロブスターよ!カキも好きだけど、この場合、カキはおまけの存在。サンフランシスコで、惜しくもシュリンプ・サンドを食べ損ねた恨みを晴らす!みたいな勢いで、たっぷり堪能した。ああ、おいしい〜!もっと食べたかった、ロブスター!というわけで、私はきっと、サンフランシスコ(フィッシャーマンズ・ワーフに限るが)とボストンだったら住めるな、なんて。冬になったら耐えられないかもしれないけど。

いきなり食べ物のことにいってしまったが、昼食後に市内観光。ボストンは落ち着いたかわいらしい街。古めかしいという形容もあてはまるが、ニューオーリンズにしてもボストンにしても、建築基準が厳しいので、街全体がとてもまとまった感じがする。ボストンなら、何もせずにぶらぶらしていても楽しそうだ。なんとなく知的で芸術的な雰囲気もあるし。

それというのも、市内観光の目玉でもある、マサチューセッツ工科大学と、ハーバード大学があるせいだ。世界屈指の大学の学生たちが、ちゃんと勉強できるようにというために、この街が守られているといっても過言ではないかもしれない。

M.I.T.のほうは、ざっと眺めただけだったが、ハーバードのほうは、結構詳細に見学し、大学の生協にも行った。文房具に目がない私は、ハーバードと書かれたグッズを買いまくり。至福の時を過ごしたのだった。とはいえ、私たちのようなツアー客が来るのだから、生協もすっかりお土産屋さんという感じではある。

ハーバードとM.I.T.はケンブリッジという町にあるのだが、その町並みがまた素敵。ここに住んでみたいなあと思えるようなところ。かなり坂が多いのだが、坂のある町並みというのは、どこも雰囲気があるものだ。ハーバード付近になると、当然のことながら本屋さんなども多く、本好きの血が騒いだが、個人行動はできないので、涙をのんで眺めるだけにとどまった。

1日だけでなく、長期間滞在すれば、もっと面白いことがありそうだが(なにしろ食べ物は満足なので)、残念ながら夕方には再びアムトラックでニューヨークへ。ニューヨークなしのボストン滞在にすればよかったと後悔。(泣

とはいえ、百聞は一見にしかず。実際に行ってみなけりゃわからないわけで、ニューヨークだって実際に行ったからこそ、私には合わないとわかったわけだし。

というわけで、夜の10時にニューヨークに到着。とりあえずホテルで一服。ボストンで列車に乗る前に、駅でガンボスープ(ちっちゃなカップ)を買い(まだまだ南部に未練がある)、車内で食べたのだが、夕食は食べていない。ちゃんとしたレストランなどに行く気は毛頭ないので、どうしようかと考えた末、ホテルの横(酒屋の隣)にあるアイリッシュ・パブに行くことにした。

ニューヨークにはアイルランドからの移民も多いので、アイリッシュ・パブなら食べ物もおいしいだろうとの予想。アイリッシュ・パブといえば、もちろんフィッシュ&チップス。ところが、揚げてある衣が全然違う。アメリカン・ドッグのあれである。ハワイで見た天ぷらもこの衣だった。アメリカ人はパン粉というものを知らないのだろうか?それに、普通なら塩と酢をかけて食べるのだが、酢ではなくてレモンが1個分くらいついてきた。まあ、それはそれで、こういうものだろうと思って食べれば、特にまずいというわけではなかったが。

それと、ハラペーニョ・ポッパーズというものを頼んだ。これは、ハラペーニョにクリームチーズを詰めて揚げてあるもの。ピリ辛。ケチャップにつけて食べる。こちらは結構おいしかった。これにサミュエル・アダムスを2本ずつ。でも、どれもこれも揚げ物なので、いい加減飽きた。ニューオーリンズでもそうだったが、アメリカ人は禁煙だ、減塩だとうるさいが、油の量はどうなのよ?と思う。あの揚げ物の山ったら!やっぱりどこか基準がおかしいのねと思う。

ちなみに、アメリカには感じのいいウェイトレスなんかいないんじゃないかと思うほど、どこでもサービスが悪いのだが、ここのアイリッシュ・パブのウェイトレスは、かわいくていい感じだった。それと、ニューオーリンズのガンボ・ショップのウェイトレスも良かった。アメリカにいる間に、いい感じだなと思ったのは、この二人くらいのもの。個人的に友だちになりたいと思える二人だ。

今日は朝も早かったし、とんでもなく暑かったので、疲れ果てて、ホテルの汚さ、わびしさにもめげず、熟睡。しかし、いつの間にかダニにたっぷりと足を咬まれていたのだった。

※16700歩


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