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2004年09月28日(火) ■ |
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イタリア文学&フランス文学 |
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図書館で借りていたイタリア文学とフランス文学の本を、ざっと読んだ。どちらもかなり期待していたのだが、たまたま、イタリア語やフランス語の固有名詞とかを読むのが面倒になってしまい(原書で読んでいるわけでもないのに)、また物語の社会的背景などにも興味が持てず、とりあえず目を通すといった感じでナナメ読み。
高校生のときに、世界史の先生がフランス革命が大好きで、ずっとそればかりやっていたせいか(?)、フランス革命時代の話というのは、飽き飽きしてしまっているのかも。それに、ここ1、2年で、デュマやユゴーなどの作品を、まとめて見たり読んだりしたせいで、しばらくはもういいという感じにもなっている。フランスに限らず、革命の話というのは、あまり好きではないようだ。
『月の石』はイタリアのファンタジーで、月というモチーフも好きだし、イタリアといえば、イタロ・カルヴィーノを思い起こし、そういった意味で、これもかなり期待していたのだが、当然ながらカルヴィーノとは全然違うし、古風な昔話といったような趣。
現代のファンタジーに、あまりになれ過ぎてしまったせいか、こうした素朴な昔話風の幻想文学といったものには、物足りなさを感じてしまう。それに、これは訳がどうも・・・。古典だから仕方がないと言えばそれまでだが、古典によくある訳といえばいいだろうか、ああ、またこの手の訳か、とがっかりしてしまった。『アイヴァンホー』のように、思いっきり時代がかっている訳のほうが、まだいいかも。
いずれにしても、今のところイタリアやフランスの文学は、どうも乗れない。これも時期的なものだろうと思っているのだけど、ずっとこのままだったらどうしようかと、ちょっと不安。デュマのように、冒険小説風ならいいのかもしれないが。
というわけで、両方ともざっと読んで、早々に図書館に返却。気晴らしに「ドラゴンランス」でも借りてこようかと思ったが、あいにく1巻目がなかった。全6巻のシリーズ(その後もどんどん続くのだが)なので、シリーズものは、やはり1巻目から行かないと、と思って、何も借りずに帰ってきた。
〓〓〓 BOOK
◆読了した本
『月ノ石』/トンマーゾ・ランドルフィ (著), Tommaso Landolfi (原著), 中山 エツコ (翻訳) 単行本: 193 p ; サイズ(cm): 19 x 13 出版社: 河出書房新社 ; ISBN: 4309204031 ; (2004/04) 内容(「MARC」データベースより) 休暇に郷里の村を訪れた大学生で詩人でもあるジョヴァンカルロは、山羊の足をした美しい娘に出会い、彼女を通して自然の神秘に触れていく。イタリア文学の孤高の奇才といわれるランドルフィの詩情に満ちた代表作。
『ルーゴン家の誕生』ルーゴン・マッカール叢書/エミール・ゾラ (著), 伊藤 桂子 (翻訳) 単行本: 402 p ; サイズ(cm): 20 出版社: 論創社 ; ISBN: 4846004031 ; (2003/10) 内容(「MARC」データベースより) 1851年12月7日、サン=ミットル平地で蜂起軍に参加しようとするシルヴェールの登場で物語は始まる…。バルザックに対抗して構想された、「遺伝と環境」をキーワードとする小説群・ルーゴン=マッカール叢書の第1弾。 ※画像は原書 『La Fortune DES Rougon』
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